阿部 マリ
アベ マリグループ
判例情報 - 監護者指定等 のコラム一覧
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子どもの意思と監護者指定
大阪高決平20.11.25 母親が、9歳の長女Aと7歳の長男Bについて、監護者指定及び引渡しを求めた事案である。 母親は、未成年者A、B及び末子Cを連れて別居したが、Aは、別居後、なじみのない住居に連れて行かれ、友人のない小学校に転入し、約10ヶ月を経過していた。 その後、Aが登校途中父親と会い、その際、誘われたことから、Bとともに父親のもとに移ることを決意し、2人で電車を乗り継い...(続きを読む)
不貞行為と親権
不貞行為=親権者として不適格ではなく、それが未成年者の監護に具体的にどのような影響を及ぼすかが検討されます。 不貞関係の生じた時期に一時的に監護状況に不十分な点があったとしても、将来的に監護態勢が整っており、未成年者が母親の監護を求めている場合は、監護適格はあるとされています。 ただ、親の不貞が未成年者に好ましくない影響を与えると指摘する以下のような裁判例もあります。続きは、 不貞行為と親...(続きを読む)
離婚と親権 奪取の違法性
親権争いで子どもの奪取に走るケースがあります。 そこで奪取に関連する判例を2点紹介します。 (1)名古屋地判平14.11.29(判タ1134.243) 子の引渡しの手段としては、本来、家事審判等の法的手段によるべきであり、実力行使による子の奪取は、その子が現在過酷な状況に置かれており、法律に定める手続きを待っていては、子の福祉の見地から許容できない事態が予測されるといった緊急やむを得な...(続きを読む)
離婚後に親権者が死亡
親権者変更申立事件 佐賀家唐津支 平22.7.16(審) 【単独親権者の死亡後、未成年後見人が選任された子の親権者を生存実親に変更した事例】 事件本人らの単独親権者である実父が死亡して後見が開始し、父方祖母が未成年後見人に選任された後であっても、事件本人らの実母である申立人が親権者となることを希望し、健康面の不安を抱える未成年後見人も申立人が親権者となって養育していくことを望んでいる上、申立...(続きを読む)
国際離婚と親権
横浜家小田原支 平20(家)1282号 平22.1.12審判認容(確定) <判示事項> 外国裁判所の判決による米国人父と日本人母の離婚後に未成年者の親権者を母と指定した事例 <裁判要旨> 米国人父が日本人母との婚姻中に未成年者を日本から米国に連れ去り、同国の第1審裁判所で父母の離婚と未成年者に対する共同親権を認める判決がされたが、上訴審裁判所で子の監護に関する問題については、国際裁...(続きを読む)
子の連れ去り国際離婚と人身保護請求
人身保護請求却下決定に対する特別抗告 最高(二小)平22.8.4(決) <判示事項> 子の父親が母親らに対し子の引渡しを求める人身保護請求事件において、人身保護法11条1項に基づく決定によるのではなく、審問手続きを経た上で判決により判断を示すべきであるとされた事例 <裁判要旨> 子の父親が子を拘束している母親らに対して人身保護法に基づき子の引渡し等を求める人身保護請求事件において、父...(続きを読む)
母から父への親権者変更
<判示事項> 親権者変更審判申立事件の係属中に未成年者らを外国に連れ去った母から父に親権者を変更した事例 <裁判要旨> 未成年者らの親権者を母と定めて離婚した後も父及び未成年者らと共同生活を続けていた母が突然家出したため、父が親権者の変更を求める審判の申立てをした場合において、同審判事件の係属中に、再婚して外国に居住している母が、父と同居して安定した生活を送っていた未成年者らを、父の意...(続きを読む)
子どもが父に対して持つ複雑な感情
子の監護者の指定申立て事件、子の引渡申立事件 東京家平22.5.25(審) 『父から子の監護者の指定の申立てに対し、母を子の監護者と定めた事例』 申立人である父と相手方である母の双方が未成年者の監護者に指定されることを希望しており、双方とも未成年者の監護者としての適格性有しているところ、未成年者が父に対して複雑な感情を有していること、母は未成年者が出生してから現在まで継続してその監護に当た...(続きを読む)
矛盾を含みながらも子どもが親を完全拒絶
親権者変更の申立を却下した事例 さいたま家平成22.6.10(審) 親権者である相手方は、離婚後、仕事の都合で未成年者の監護を遠方に住む相手方の父母に委託しているが、電話や手紙でこまめにやりとりして意思疎通を図るなどしていること、未成年者は、新しい環境になじみ、生活上で心配な点はうかがわれないこと、現時点で未成年者の生活環境を大きく変更することは未成年者自身が欲しないものであると介される...(続きを読む)
真実に反する認知
大阪高 平21.11.10(判) 【認知をした父の認知無効確認の訴えにおける原告適格】 認知をした父は、真実に反する認知をしたことを理由として、認知無効の訴えを提起することができる。 続きは、 真実に反する認知 へ(続きを読む)
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