対象:リフォーム・増改築
回答:1件
森岡 篤
建築家
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塗装か別の方法か
sandraさんこんにちは
パルティータ建築工房の森岡と申します。
悩ましいですね。
コロニアル(当時の)は、ご指摘のとおり、アスベストを含みますが、非常に硬く固めた物で、コロニアルを使用した住宅に生活しても、健康上の問題はありません。
塗装か別の方法にするかは、コロニアルの劣化程度に依ると思います。
表面劣化だけで、内部が問題なければ、塗装で延命もあるでしょう。(コケは高圧洗浄できれいになる)
内部まで劣化し、強度が落ち、割れたりしている場合、塗装しても延命することはできません。
ただ、既存コロニアルを残してのオーバーレイはどうでしょうか。
陶器瓦は重量が増え、耐震性能が落ちるので、NGです。
(30年前の住宅は、それでなくても耐震性能不足の可能性有り)
ガルバリウムは下地に釘で留めるので、コロニアルの上に直接は無理だと思います。
野地板を上に乗せるとしても、釘は使えないし、ビスで挟み込めば、ご指摘のように、コロニアルは割れてしまう可能性が高いです。
コロニアルを全て剥がし、野地板が痛んでいたら補修し、防水紙(アスファルトフェルト)を貼り替え、ガルバリウム鋼板屋根に葺き替えるのが良いと思います。
コロニアルを捨てるには、ビニル袋で密封する等、特殊な処理が必要で(もちろん捨て場も)、高い費用がかかるようです。
劣化が軽微なら高圧洗浄して塗装、劣化が進んでいたら、ガルバリウム鋼板への屋根葺き替えか、どちらかではないでしょうか。
参考にしていただけたら幸です。
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評価・お礼
sandraさん
大変参考になりました、ありがとうございます。当地名古屋は関東地区に比べても日差しがきつく感じ、屋根の劣化は大きいようにおもい、一方周囲の家は陶器瓦で劣化が無いので考えてしまいました。建築当時東海地震が来るといわれ、2×4で建て、耐力壁の配置は私も機械設計屋なので強度中心に考えましたので当時の水準から見て周囲の軸組工法の家と比べ相当高いとは思いますが現在の耐震規準に対しては確かに??です。ご回答を参考にもう少し悩んで見ます。
(現在のポイント:-pt)
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