猫が食事をしません

元々便秘症であったのでしたら、これは、かなり難しい問題です。 それは、今後、浣腸による排便が必要になることが頻繁に起こる可能性が高いからです。

当院でも現在、3匹、慢性便秘のために、1泊入院しにきます。 入院して、1にかけて、浣腸と、外からの宿便の破壊を繰り返します。 もし、このこ達が、性格が厳しく、攻撃的であれば、外からの宿便の破壊を繰り返しが不可能になるので、麻酔をかけるということになりますが、幸い大人しい我慢強い仔たちなので、助かっています。

猫の慢性便秘では結腸(大腸)摘出手術がありますが、この手術に慣れた先生にお願いしないと、術後の死亡に繋がることもあります。

便秘の予防としては、線維類の多く含まれた処方食(ヒルズ社r/d、など)や、薬局で売られているイージーファイバーの添加などがあります。

便秘が食欲低下の原因の場合、腸の蠕動が低下している可能性があるので胃腸の運動を促進する薬を使用し、治療の反応をみることが必要と考えられます。他の原因として、肝臓がどのくらい悪いのかにもよりますが、肝疾患も食欲低下の原因になります。肝臓に関しては治療の必要性を再度、獣医師とご相談されてみてはいかがでしょうか。
他に気をつけることは猫の場合、食事を摂らないと肝リピドーシス(脂肪肝)を併発しやすいので口元へごはんを運んで食べさせる、あるいは他の方法での食事の摂取(例:鼻カテーテルの設置)が必要となることが予想されます。怒ってしまいかわいそうというのは見ていてつらいかもしれませんが、食欲不振が続いているのならば、お早めに動物病院へ受診されることをお勧めします。