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恐怖のサイクルか・友人相手に会話の練習とイメージを
人と話すことや目を合わせることに極度の恐怖感を持ってしまっており、人前で立ったり話さざるを得ない場合には頭が真っ白になり冷や汗が出るなどで、登校する意欲まで低下しているようです。
このような状況に至った原因として一つには、過去に受けたいじめの記憶によるトラウマが存在している模様です。つまり人と話したり目を合わせることが、再びいじめを受けることにつながるのではないかと潜在意識が過度に反応してしまうのです。
こういう状態では、自分がいくら人前で話そうと頑張ったところで効果はなかなか出ません。恐怖感は理屈の上で現れているのではなく、自動的に恐怖感を感じてしまうサイクルが出来上がっているのです。すなわち恐怖感を忘れようとすればするほど、より強調されて襲ってくるのです。
強い恐怖感への対応として一つには、身近な人を対象として話したり目を合わせる「練習」をすることが挙げられます。最初は仲のいい友人を相手に、少しずつ話しをし目を合わせます。慣れてきたらその時間を伸ばし、また相手を周囲の人に広げていきます。
それと並んで、人と上手にコミュニケーションをしている自分を想像することが有効です。恐怖を感じることもなく、活き活きと楽しそうに会話している自分を、微に入り際にわたり、ありありと想像します。
もう一つ大切な要素として自身の体調管理があります。異常な恐怖感を感じたり、パニック状態に陥る人によくみられる特徴として、栄養バランスの乱れと低体温があります。これについてはこのQ&Aやコラムで何回も解説していますので、参考になさってください。
一例として、砂糖など糖質の摂り過ぎは反応性低血糖、ビタミン、ミネラル、アミノ酸不足は神経伝達物質の機能不全をそれぞれ招き、神経機能を低下させて恐怖感の増強やパニック状態を招く要因となります。甘いものや加工食品は控え、充分な野菜と果物、適量の肉、魚を摂取することが大切です。
回答専門家
- 吉野 真人
- (東京都 / 医師)
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