国債

ひぐさん 様
バームスコーポレーションの杉山と申します。

国債は、2種類あります。確定利付債と利率変動債です。前者は購入した時点で、将来の利息が決まっています。後者は、その後の経済情勢に応じて利息が変動します。
いずれの債券でも満期まで保有すれば元本割れのリスクはありません。

「国債の投資は安心」の部分は、(1)国債そのものが安心(2)国債に投資したひぐさん様が安心の2通りに解釈できますが、(1)については個人のコントロールできる問題ではありませんので考えなくてもよいでしょう。

ちなみに、国が借金（国債）を返せないとなれば、日銀が紙幣を大量に印刷して返還することになりますが、そんなことをすればインフレになって、国債の問題を超えた大問題になります。金融システム自体が破綻をきたせば、何に投資していても損失を蒙ります。
個人が対応できるものと対応できないものについてはこちらを参照してください

(2)については、金額を固定させたいのであれば確定利付債を、インフレに備えたいのであれば利率変動債を購入すればよいでしょう。

ひぐさん、初めまして。ファイナンシャル・プランナーの吉野充巨です。ご質問にお答えします。

世の中に流通する金融商品で無リスクのものはありません。従いまして、国債といえども、絶対に安心というものではありません。ただし、通常無リスク証券として扱われるのは短期国債です。それだけ相対的にリスクが極めて低いものとして採用されています。

国債は日本政府の財政が破綻して、償還停止や利払停止(デフォルトといいます)が無い限り、元本の100円が償還されます。現時点では、現金、預金の次に安心できる商品といっても良いと私は考えています。

現在は、個人向け国債の場合、途中解約しますと、前2回分の利息分を税引き前の金額で差し引かれるため、元本割れをします。これも来年度から各金融機関のシステム対応完了の後に、税引き後の利息分を引かれる方式に変更されますので、基本的に元本割れは無くなります。

※別な観点からのアドバイスです。
国債に関しては、今後のインフレ率と金利動向によっては、元本割れは発生しなくてもインフレに対するリスクが予想されます。国債だけでなく、インフレに対応した金融商品も是非検討してください。