対象:住宅設計・構造
縦4m横12mの長方形の平屋住棟を2つ上下に揃えて並べ、縦6m横5mの通路(及び水廻り等)棟を両住棟間の右端の位置に挟んだ、文字通りコの字型の平屋住宅を素人ながら考えてみました。疑問に思うことがありますので、ご教授ください。
?コの字型は構造計算が難しいと何かで見たのですが、正方形の建物と違いやはり難しいのでしょうか?
?その他コの字型住宅の問題点があれば教えてください。
この形で特に問題なく建てられる場合、
?住棟には出来るだけ間仕切壁の無い広い空間(4m×8m程度)がほしいのですが、一般的な在来軸組でどこまで可能でしょうか?
?柱間は910mmピッチではなく、なるべく広いピッチで計画したいのですが、1mピッチでは金額的に不利になるのでしょうか?
はるっぺさん ( 大分県 / 男性 / 37歳 )
回答:3件
特に問題ないと思いますよ
文面拝見しましたが、考えられているプランに関する問題点は、設計事務所などに依頼+構造計算で解決出来るでしょう。
1mピッチにしても面積が変わらなければ、金額的にもほぼ変わらないと思いますよ。
参考になりましたら幸いです。
八納啓造 拝
評価・お礼
はるっぺさん
早速のご回答ありがとうございました!
いよいよの時には専門家に相談したいと思います。
回答専門家
- 八納 啓造
- (建築家)
- 株式会社G proportion アーキテクツ 代表取締役
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コノ字の注意点
こんにちは。
伊藤裕子設計室の伊藤です。
すてきなお住まいを
計画されているようですね。
敷地が広そうですので、
他のプランもいろいろ検討できそうです。
コノ字型で、プランすることの
構造上の問題は、前述のように
構造設計者を交えることで、
解決すると思います。
メーターモデュールも、若干のコストアップで
対応できると思います。
以下、
コの字リフォームや、
ロの字新築を設計してきた経験上の
注意点です。
方角と、居室の位置、屋根の形状を
総合的に専門家に判断してもらってください。
敷地が広そうですので大丈夫と思いますが、
陽があまり差し込まない、
影の空間ができる可能性があります。
これだけ広い面積をコノ字平屋となりますと、
壁・基礎・屋根の面積
すべて総二階の倍になってきますので、
総工費がそれなりに増えることを
ご理解していただいていた方が
良いかと思います。
写真は、当初コの字で計画して、
プライバシーを考えロの字に変更した家です。
一部二階で、ほとんどを
平屋で構成。
ぐるぐる回れるようにしました。
(HPの作品を参考にご覧ください。)
ロの字も、コノ字も、
コストはかかりますが、
自然に近い、とっても素敵な住まいになると思います。
是非ご相談ください。
伊藤裕子設計室HP
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森岡 篤
建築家
-
いいプランです
はるっぺさんこんにちは
パルティータ建築工房の森岡です。
平屋のコの字型プラン、すばらしいです!
コートハウススタイルで、コの字の内側:中庭側を開放的にすることで、とても素敵な空間が生まれると思います。
中庭を通して自分の家が見えるのは、気持ちの良いものです。
屋根の形が重要で、シンプルな形状にすれば、すばらしい家になると思います。
**(1)
コの字型の建物は、長方形の家にはない、難しさがあります。
通常の建築は、剛床といって、地震や風を受けた時、同じ階の床(屋根)は同じ変形する、と仮定しています。
コの字型計画案の屋根は、屋根の形によりますが、左側が細長いため、コの字の左端が狭まったり、拡がったりする動きをする可能性があります。つまり剛床ではありません。
計画上、中庭側が開放的で、外側外周が壁になりやすく、建物全体がねじれやすくなります。
このあたりが難しい点ですが、構造専門家に参加してもらえば、解決可能です。
**(2)
床面積に対し、外壁の面積がかなり増えるため、熱損失が大きくなり易く、コストは高くなりがちです。
**(3)
平屋の屋根を支えるのに、4mスパンは無理なく柱無しで可能ですので、内部に屋根を支える柱は必要ありません。
あとは、耐力壁、筋かいをどのように配置するかですが、これは屋根の構造とも関連します。
間仕切、柱なしの、4m×8m空間は可能です。
**(4)
メートルモジュール(基本寸法)のサッシはありますが、910単位の一般サッシより割高かと思います。
中庭側を開放的にするため、袖壁を作らず、柱とサッシで構成するとき、サッシを切り詰めずに割り付けることが、設計的にもコスト的にも重要といえます。
ボード類は、910単位の製品がほとんどで、例えば耐力壁に構造用合板を使うと、910ピッチに柱か間柱が必要になります。
参考にしていただけたら幸です。
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評価・お礼
はるっぺさん
ご回答ありがとうございました!
現実味を帯びてきた感じがします。
(現在のポイント:-pt)
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