対象:住宅設計・構造
森岡 篤
建築家
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いいプランです
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はるっぺさんこんにちは
パルティータ建築工房の森岡です。
平屋のコの字型プラン、すばらしいです!
コートハウススタイルで、コの字の内側:中庭側を開放的にすることで、とても素敵な空間が生まれると思います。
中庭を通して自分の家が見えるのは、気持ちの良いものです。
屋根の形が重要で、シンプルな形状にすれば、すばらしい家になると思います。
**(1)
コの字型の建物は、長方形の家にはない、難しさがあります。
通常の建築は、剛床といって、地震や風を受けた時、同じ階の床(屋根)は同じ変形する、と仮定しています。
コの字型計画案の屋根は、屋根の形によりますが、左側が細長いため、コの字の左端が狭まったり、拡がったりする動きをする可能性があります。つまり剛床ではありません。
計画上、中庭側が開放的で、外側外周が壁になりやすく、建物全体がねじれやすくなります。
このあたりが難しい点ですが、構造専門家に参加してもらえば、解決可能です。
**(2)
床面積に対し、外壁の面積がかなり増えるため、熱損失が大きくなり易く、コストは高くなりがちです。
**(3)
平屋の屋根を支えるのに、4mスパンは無理なく柱無しで可能ですので、内部に屋根を支える柱は必要ありません。
あとは、耐力壁、筋かいをどのように配置するかですが、これは屋根の構造とも関連します。
間仕切、柱なしの、4m×8m空間は可能です。
**(4)
メートルモジュール(基本寸法)のサッシはありますが、910単位の一般サッシより割高かと思います。
中庭側を開放的にするため、袖壁を作らず、柱とサッシで構成するとき、サッシを切り詰めずに割り付けることが、設計的にもコスト的にも重要といえます。
ボード類は、910単位の製品がほとんどで、例えば耐力壁に構造用合板を使うと、910ピッチに柱か間柱が必要になります。
参考にしていただけたら幸です。
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評価・お礼
はるっぺ さん
ご回答ありがとうございました!
現実味を帯びてきた感じがします。
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この回答の相談
縦4m横12mの長方形の平屋住棟を2つ上下に揃えて並べ、縦6m横5mの通路(及び水廻り等)棟を両住棟間の右端の位置に挟んだ、文字通りコの字型の平屋住宅を素人ながら考えてみました。疑問に思うことが… [続きを読む]
はるっぺさん (大分県/37歳/男性)
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