対象:住宅設計・構造
回答:4件
作り方
パティオすてきですよね。
ヨーロッパを旅した時に、
パティオの使われ方を知って
日本との違いを感じました。
ヨーロッパは、湿度が低いので、
暑い午後などに、パティオの床面(石)に水を打ち、
天幕を張って、
涼しさを得るのが、本来の使い方だそうです。
日本では、かえって蒸し暑くなってしまいますね。
パティオにしても、中庭にしても、
日本で大事なのは、
一緒に、できるだけ大きな樹や、沢山の
樹を植えることで、
木陰を作り、温度を下げること。
石やデッキの木が熱を持ち、
夏には輻射熱や照り返しで、
室内が暑くなってしまうからです。
樹を植えたくないときは、
たたき(三和土)などにするのも
良いですね。
外と中の中間の空間。
部屋も広がって見えますし、
プライバシーも保てて、
生活が楽しくなると思いますよ。
どのように造りこむか、
じっくり専門家と相談してくださいね。
回答専門家
- 運営 事務局
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記事制作に関するご相談
パティオ(中庭)は快適空間です
サカイデザインネットワークの酒井です。
パティオ(中庭)のメリットとデメリットについては、すでに3人の専門家も語られていますが、私もメリットのほうが大きいと考えています。 外部空間を居住スペースの一部として利用でき、プライバシーが確保できる、そして何よりも開放感があり気持ちがいいのです。
ご心配されている暑さと寒さについては、断熱サッシや床暖房、通風計画など設計の方法で解決できます。 都市部など限られた敷地のなかで開放感を得る手法として計画するパティオも効果的ですが、私は、ゆとりのある敷地でもプライバシーが確保できる外部の快適空間として、よくパティオを提案しています。
ぜひ素敵なお住まいを計画してください。
回答専門家
- 酒井 正人
- (東京都 / 建築家)
- サカイデザインネットワーク有限会社 取締役社長
住む人の手が触れる場所から、建物へ、街へと心地良さを拡げたい
設計手法・デザインの発想は「内側から外側へ」・・・建物という器だけをつくるのではなく、私達が暮らす場である生活空間の細部から生活環境全体のデザインを追求し「心地よさ」をご提案しています。
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新築・リノベーション・インテリアなど自分らしい住まいづくりをするために考えます
大塚 泰子
建築家
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パティオにデメリットはありません。
ノアノア空間工房の大塚です。
私はよく外部空間も室内空間と同じように設計します。
どういう意味かというと
敷地の有効利用と申しましょうか、外部空間をうまく利用することで
室内空間に広さを感じたり、
実際にカフェスペースや子供の安全な遊び場空間になるということです。
敷地の価格はかなり高い。
だから無駄なスペースを作るのはもったいないという感覚が、まず、あります。
じゃ、その無駄なスペースをまとめてとってみよう、とすると
パティオ空間が生まれるわけです。
パティオには様々なメリットがあります。
私にはデメリットは考えられない。
例えば私の設計したHーHOUSEの玄関は、青空の下の中庭です。
この中庭は、プライバシーを守りつつも街との繋がりを持ち、
適度な距離感を作り出してくれます。
ある時は道路との緩衝地帯となり、通りの騒音や人の気配を和らげます。
通勤や通学のため通り抜ける度、オンとオフ、気持ちの切り替えにも役立つ事でしょう。
来客があれば応接場所としても機能します。
また、建物の前にパティオをつくることで、
日照が確保されますので、非常にお得な空間です。
noanoa
yasuko ohtsuka
http://www.noanoa.cc
http://noanoacc.exblog.jp/
野平 史彦
建築家
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パティオについて
パティオ形式の住宅というのは世界の普遍的な住居形式で、古代都市から現在に至まで非常に多く見られる形式です。特に高密度な都市が形成される時には最も無駄なく土地を有効活用でき、防犯上からも各住戸がそれぞれ安全でプライバシーが守られた外部空間を持つことができます。日本では「通り庭」に特徴のある「京の町家」などが、この変形と言えるでしょう。
パティオは外部でありながら<内包>されているので、「光の間」「風の間」として機能し、部屋の延長として、時にはダイニングであったり、物干し場であったり、簡単な作業場であったり、子供の安全な遊び場であったりと、極めて多彩な用途に用いられる魅力的な場となります。
しかし、このパティオ形式の住居は本来、高密度な集住体として隣家と壁を共有する事によってそのメリットを活かしていた訳で、敷地毎に一戸一戸建てられる今の日本の住まいにとっては外気に接する表面積が大きくなるので、熱負荷が大きくなり温熱環境的には不利になります。即ち、四角い外向きの家に比べて光熱費が多少多くかかってしまうことになります。
それでも、高密度な都市部にあってはそのデメリットを越えるメリットを産み出せる形式として採用されているケースが多い様に思われます。
ちなみに、「夏、熱が籠り暑く、冬は日差しが入らない〜」というのは、計画の仕方で何とでもなることですのでご安心を。
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