対象:投資相談
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現在、投資信託の積立をしていますが、この金融危機の中、金融機関の破たんもリスクとして考えておかなければならないと思います。
投資信託は分別保管されていますが、このような含み損を抱えているときに繰上償還されても困ります。
信託報酬が低く設定された販売会社オリジナルの投信
(セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド
マネックス資産設計ファンド
SBI資産設計ファンド
ジョインベスト・グローバル・バランス・ファンドなど)
は繰上償還のリスクが高い商品と言えるのでしょうか。
ごっちんさん ( 福島県 / 男性 / 35歳 )
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いくつかのケースで考えてみましょう
ごっちん様 バームスコーポレーションの杉山と申します。
運用会社が繰り上げ償還を考える要因をいくつかのケースで分析してみましょう。
(1)ファンド・オブ・ファンズ
自分たちで運用していませんから運用にかかるコストは非常に安いものです。したがって、運用コストをまかないないから繰り上げ償還という事態は考えにくいですね。
また、繰り上げ償還しなくても、他の委託会社に移管することも容易でしょうから繰り上げ償還はあまり考えなくてもよいのではないでしょうか?
(2)インデックス(パッシブ)運用のファンド
ベンチマークに多くの銘柄が含まれている(TOPIXのような)場合、あまり資産規模が小さいと運用成績に影響をきたします。したがって、繰り上げ償還の可能性があります。
(3)新興国などの市場に投資するファンド
市場に大きな混乱が起きて、市場そのものが麻痺してしまうような場合、ファンドから資金が流出して運営コストに見合うだけの純資産を確保できなくなることが考えられます。こうなると繰り上げ償還の可能性があります。
なお、金融機関のリスクからファンドの資産を遮断する目的で分別管理は行われています。
金融機関の破綻といっても、金融機関が他人のお金を使い込んでしまっているわけではありません。現在の状況は、預金の引き出しなどのために資金が必要であるがその資金を銀行間で融通しづらい、あるいは、資産が劣化してBISで求められている自己資本を確保できなくなっているといった状況です。
“破綻”というと、何もかもがなくなって「ぱぁ」になると考えがちですが、現在世界各国で銀行に資本が注入されているのはそういった破綻を前提にしているわけではありません。
運用会社が破綻したとしても、ファンドの資産は信託銀行で「分別管理」されています。直ちに、繰り上げ償還になるわけではありません。
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最優秀ファンドも繰上げ償還する!?
はじめまして、FPの岩川です。
少し、ご質問から反れますが。
8年前のネットバブルのときにこんなことがありました。
某有名格付会社が選んだ「最優秀ファンド」10本のうち、
たったの3、4年後には、3本前後が、繰上げ償還になっています。
当然ながら、繰上げ償還の可能性が高いファンドを
あえて、「最優秀ファンド」に選ぶはずがないですよね。
投資スタート時点は、あくまでもスタート時点で「今」の状況です。
「今」が良いから、「将来も良い」かどうかは、全く不明です。
長期投資の場合は、5年、10年と寝かせることになりますので、
ゴールまで、繰上げ償還しないファンドを事前に特定するのは、
極めて困難な話です。(冷たいようですが現実です。)
つまり、長期投資の場合、どんなファンドも繰上げ償還の可能性は否定できず、
むしろ、繰上げ償還時のデメリットを理解しておき、
「手当ての方法」「乗り換えのタイミング、方法」などを準備しておく方が現実的と思われます。
ちなみに、現在のように含み損を抱えているときに繰上げ償還になった場合は、
税金も取らないわけですから、仮に同じ投資先を保有するファンドに乗り換えれば済む話です。この場合、繰上げ償還による直接的な損失は乗り換えるコスト、つまり新規購入手数料の「1%、2%の損失」と考えられます。
パッシブ運用の代替はいくらでもありますが、アクティブ運用を中心に行う場合は、個人個人対策が異なるのかも知れません。しかし、いくら考えても結果が得られないような気もしてなりません。
評価・お礼
ごっちんさん
長期投資が目的なので、いま繰上げ償還のリスクが低いファンドを探しても仕方がありませんね。
将来そうなるかも、という前提で対応を考えておきます。
回答専門家
- 岩川 昌樹
- (千葉県 / ファイナンシャルプランナー)
- FPブレーン株式会社 長期投資専門FP
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お客さんごとに異なるライフスタイルやリスク許容度に応じて、オーダーメイドの資産形成サービスを提供しております。資産形成を始めてみたいが、何から手を付けたら良いか解からないという方は、ぜひお気軽にお問い合わせくださいませ。
恩田 雅之
ファイナンシャルプランナー
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繰上げ償還に関して
ごっちん さん
はじめまして、FPの恩田と申します。
繰上げ償還につきましては、書く投資信託の目論見書に繰上げ償還をする条件が記載されています。一般的には、「○○億口を下回った場合等には、償還することがあります」といった内容が
書かれています。
各投資信託を 純資産残高÷基準価格×1万口で投資信託全体の口数が出てきますので、償還条件の口数と比較してリスク状況を確認されてはいかがですか。
また、わからない点がありました直接運用会社へ確認されることをお勧めします。
(現在のポイント:-pt)
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