対象:投資相談
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いくつかのケースで考えてみましょう
ごっちん様 バームスコーポレーションの杉山と申します。
運用会社が繰り上げ償還を考える要因をいくつかのケースで分析してみましょう。
(1)ファンド・オブ・ファンズ
自分たちで運用していませんから運用にかかるコストは非常に安いものです。したがって、運用コストをまかないないから繰り上げ償還という事態は考えにくいですね。
また、繰り上げ償還しなくても、他の委託会社に移管することも容易でしょうから繰り上げ償還はあまり考えなくてもよいのではないでしょうか?
(2)インデックス(パッシブ)運用のファンド
ベンチマークに多くの銘柄が含まれている(TOPIXのような)場合、あまり資産規模が小さいと運用成績に影響をきたします。したがって、繰り上げ償還の可能性があります。
(3)新興国などの市場に投資するファンド
市場に大きな混乱が起きて、市場そのものが麻痺してしまうような場合、ファンドから資金が流出して運営コストに見合うだけの純資産を確保できなくなることが考えられます。こうなると繰り上げ償還の可能性があります。
なお、金融機関のリスクからファンドの資産を遮断する目的で分別管理は行われています。
金融機関の破綻といっても、金融機関が他人のお金を使い込んでしまっているわけではありません。現在の状況は、預金の引き出しなどのために資金が必要であるがその資金を銀行間で融通しづらい、あるいは、資産が劣化してBISで求められている自己資本を確保できなくなっているといった状況です。
“破綻”というと、何もかもがなくなって「ぱぁ」になると考えがちですが、現在世界各国で銀行に資本が注入されているのはそういった破綻を前提にしているわけではありません。
運用会社が破綻したとしても、ファンドの資産は信託銀行で「分別管理」されています。直ちに、繰り上げ償還になるわけではありません。
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この回答の相談
現在、投資信託の積立をしていますが、この金融危機の中、金融機関の破たんもリスクとして考えておかなければならないと思います。
投資信託は分別保管されていますが、このような含み損を抱えているときに繰… [続きを読む]
ごっちんさん (福島県/35歳/男性)
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