対象:経営コンサルティング
株式公開指向企業へVCが投資する場合、VCそのものが投資しないで投資事業組合経由で投資するのはなぜでしょうか。推測でもかまいません。参考にしたいです。
ポプラさん ( 埼玉県 / 男性 / 33歳 )
回答:2件
お金を集めやすいからじゃないですかね?
ご質問ありがとうございます。
専門外なので、ちょっとした意見として参考程度に。
私自身、事業をしておりますのでVCの方とお話させていただく機会はちょくちょくあります。今の所、VCさんの資金は不要なので株式を持たれているわけではないですが。(できれば、不要のまま行きたいですが、難しいかもしれません)
さて、
組合やファンドという呼び名はいろいろありますが、VCさんや投資家さんからすると、それがメインの商品であり、それぞれの特色を出したり、いろいろ工夫することが出来る。というポイントがあるのでは?と、思います。
例えば、
上場しているVCさんの株式を保有するのと、
ミドルステージのベンチャーに投資する組合にお金を出すのと、
ハイリスク・ハイリターンのアーリーステージの会社に投資する。
目標とする年利というか、キャピタルゲインというか、
まぁ、利益とリスクのバランスがそれぞれ違うかと思いますが、
そういうのをある程度限定することによって、投資家からの資金を集めやすくなります。
もちろん、換金の容易性や税金面などのメリットもあります。
投資信託が進化した。みたいなものだと、
私個人は認識しております。
ご参考までに。
not for sales Incorporated株式会社
西脇 建治
回答専門家

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長坂 有浩
経営コンサルタント
-
「投資家がどこにお金を入れているか」です。
すごくシンプルに言います。
一般的に、VCは投資家からお金を集めて企業に投資をします。株主名簿には、あくまでも「投資主体」の名前が掲載されます。VCの名前が出るということは、投資家がVCに直接お金を入れたということになります。
例えば、VCに直接投資家がお金を入れるとどうなるでしょうか。
2つの課題が出てきます。
一つは、VCの経営権の問題です。その投資家はVCの株主になります。株主になるということは、経営に口を出すことができるということ。
VCからしたら、投資した企業のパフォーマンスに対して口を出すのはスポンサーとして当然としても、VCの経営自体に口を出されてはたまりません。
だから、「投資事業組合」という器に投資をしてもらって、そこから企業に投資をしてもらうのです。
もう一つは、換金の問題。
VCに直接お金を入れた場合、投資家がリターンを得るためにはそのVCの株式を売却しなくてはなりません。VCが上場会社ならまだしも、VCが未上場会社の場合は売却するのも大変です。
また、投資家は自分がお金を入れたVCが企業に投資をして、その企業がIPOをする等でリターンを得ることがお金を入れる目的です。VCに直接投資をした場合、VC全体の収益がリターンの対象となり、必ずしも投資した企業のリターンを得ることができなくなる場合がでてきます。例えば、VCが大量に人を採用してしまったら投資企業に無関係な費用(人件費)が収益を圧迫してしまいます。
従って、「期間」を決めて期間満了になったら換金をしてもらうために「投資事業組合」を作るのです。
ごくたまに、VCの名前で投資をしている場合があります。その場合はVC自体が利益を上げるために投資をするか、銀行等の親会社がスポンサーだったりします。業界的には「プロパー投資」と言われています。最近は少なくなっているように思います。
仕組みについては、下記をご参考にしてください(出所:ジャフコ)
http://www.jafco.co.jp/vc/60.html

ポプラさん
投資事業組合からの投資
2008/09/05 10:19ご回答どうもありがとうございます。
経営権の問題について
VC独自あるいは投資事業組合経由でも一定の株式を保有すれば、同じではないでしょうか。これは
相違点がありますか。
換金の問題について
一定の期間を定めていたら、VBの経営いかんにかかわらず、投資事業組合であるならば、投資家に
いったん換金しなければならないのですか。VCが
独自で投資した場合はVBに買い取ってもらう以外は株を塩ずけにしたままの状態ですよね。
相違点は換金の問題だけでしょうか。
ポプラさん (埼玉県/33歳/男性)
(現在のポイント:-pt)
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