犬の睾丸のふくらみについて

睾丸が膨らむ疾患には3つあります。一つは老犬によく見られるもので、精細胞の腫瘍、セルトリー細胞という精細胞の近くにある細胞の腫瘍です。二つ目は鼠径ヘルニアと言われるもので、胎生期に精巣が、腹腔外に出てくる経路のへルニアです。普通、精巣が腹腔から出た後、完全に閉じるのですが、なんらの原因で開いたままになってしまって、その穴に小腸や大網や、時に膀胱などが入り込んでしまうヘルニアです。三番目は何らかの原因で精巣に感染症が起こった場合です。一番目、。二番目では、ほとんどの場合、痛みを伴いません。三番目は、いらゆる炎症ですから、腫れ、痛み、熱感、発赤などが伴います。
琉ママさんのワンちゃんの場合は、2番目の鼠径ヘルニアの可能性が高いと思います。閉じなかった穴が結構大きく、上記の腹腔臓器が出たり入ったりしているのでしょう。時に穴に落ち込んだ臓器の血管の循環不良が起こって、大きなトラブル(壊死)になりかねません。まだ若いワンちゃんなので、こういうリスクを抱えながら過ごしていくのは可哀想なので、手術をお受けになられたほうがいいと思います。今日、明日という緊急性はありませんが、掛かり付けの病院で手術のご相談をされた方がいいと思います。

睾丸の部分がサイズが変わるということは何かが入り込んだり戻ったりしているということになりますので、ヘルニアが一番考えられると思います。痛がらなければ緊急なことではありませんが、早いうちに主治医に相談してください。
また他の原因である場合もありますがどちらにしても明日、明後日という緊急ではありませんが、早めに受診してください。

返事が遅れまして大変申し訳ございません。

精巣が大きくなる原因としては炎症や腫瘍などが挙げられます。その際に痛みを伴うことが多いですが、全く痛みのない場合もあります。また、精巣は可動性が大きいので触っていることによって陰嚢から移動している可能性もあるかと思います。ご質問していただいてから日が経っていますが、いずれにしてもかかりつけの動物病院が診療を行っているときに一度診てもらうことをお勧めします。