ほえる

人の生活に支障が出るほど、『吼え』をコントロールできない場合は、声帯切除術を選ばれるのも一つの選択肢です。

ご質問の声帯除去についてですが通常手術は全身麻酔で行い、2通りの方法があります。
ひとつは犬の口を大きく開け、覗き込むようにアプローチし声帯の一部を除去する方法です。術後に声帯が再生してある程度の声が出るようになる場合があります。
もうひとつは頚部を切開して声帯を摘出します。ちかくには血管や神経が集中しており、気管チューブも通常より細いものを使用するなど危険度の高い手術といえます。また、声も全く出ないというよりは空気がもれるような吠え声になります。

情報が少なく状況を考えてお答えするのは難しいのですが、手術をすれば当然、現在の吠える状態よりは静かになりますが根本的な解決ではないため、何にでも反応して吠えてしまうタイプの犬であればかすれた声で同じように吠えます。本人は必死に何かを訴えているのですから当然です。
吠えるとういことは犬にとって意思伝達の手段です。犬が何に対して、どうして、どんな状況で、どんな吠え方でとどうして吠えるのかを考え、個々に応じた方法で問題を解決しないことには本当の意味での改善は期待できません。当然、時間も労力も必要です。それでも全く吠えないようにすることは不可能です。

これからの暮らし、愛犬のこと、手術のリスク、根本的な解決ではないことなど充分に考えたうえでかかりつけの動物病院へ相談してみるなど納得できる答えを探してみて下さい。