対象:心の病気・カウンセリング
最近気分が優れません。半年ぐらい仕事で精神的ストレスを感じ続けていたら、朝起きるのがつらく、また話すことも、仕事も億劫に感じます。友人に相談しても軽い鬱病かもといわれましたが、本当に自分は病気なのでしょうか? また、なぜ鬱病は発症するのですか?予防法なども教えてください。
※この質問は、ユーザーの方から事前にいただいたものを、専門家プロファイル が編集して掲載しています。
All About ProFileさん
回答:4件
うつ病について
いわゆるストレスからうつ病のような症状を呈する人が年々増えています.ご質問にある症状は意欲低下が前景に出ている状態のようです.ただし『うつ状態』であるからと言って『うつ病』と決め付ける事は出来ません.誰でもその人のキャパシティーを超えたストレス状況にさらされれば憂うつになり,対処の仕方が見当たらなければ『うつ状態』になります.放置すればこじらせて『うつ病』にもなりえます.ご本人にはにわかには自覚できない心理的原因もありますし,また純粋にセロトニン作動ニューロンの機能異常などの生物学的原因もありえます.予防法も含めてあなたに合う対応をクリニックなどでご相談ください.
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うつと一口に言うけれど
疲弊やオーバーワークでうつ病を発症することはありますが、体質や気質が通常は大きく関与しています。しかし、これこそが原因という決定的証拠はまだ見つかっていません。実はうつ病は生涯を通じて女性の4分の一が罹るありふれた病気で「心の風邪」とも言いますが、病因や経過が1人1人異なることから、かかった場合の不安や苦痛は強く、ぜひ専門医にご相談されることをお勧めします。現在、WHOなどもうつ病の予防を大きな課題として取り上げておりますが、決定的な有意差のある予防法は見つかっていません。大きな負荷やストレスを避けることは予防となりますが、人生にはそのような負荷がかからざるを得ない時がありますよね。なによりかかったかなと思ったら専門家をお尋ね下さい。
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うつ病とは
憂うつな気分になったりする''気分''の不調と、眠れなくなったりする''身体''の不調とを特徴にする病気です。数日で回復する正常範囲内の反応もあれば、長期間、継続する''病気''のこともあります。症状が''2週間以上''続いたり、''仕事や生活に支障''を生じたりしているようならば、速やかに治療を受けられることをお勧め致します。
原因は脳内の神経間における''セロトニン''や''ノルアドレナリン''、''ドーパミン''といった''神経伝達物質''が不足することに起こることによると考えられています。これは何か辛いことや悲しいがあって起こる''心因性''のこともあれば、何の理由なく起こる''内因性''のこともあります。
軽症うつ病は''十分な休養''を摂れば、自然に回復しますが、最近は安全で効果的な薬があるため、速やかな受診をお勧め致します。
一方でうつになった''原因を考える''ことも必要です。''過重労働''や''職場や家庭の人間関係''であることが少なくありません。このような場合は、冷静に''原因を分析''し、''問題を解決''することが必要なのです。
そして一人で考えるよりも、誰かに相談するのが良いでしょう。''家族や友人''と相談して解決すればそれに越したことありませんが、最近は''精神科医やカウンセラー''も増えていますので、一度ご相談されてはいかがでしょう。
''1-3ヶ月前後''の服薬・療養により回復された後は、''予防''に努めることが大事です。一度うつ病になると、''再発''される方が少なくありません。従って、''ご自分の性格や気質を自覚''して、''ストレスやプレッシャーのかかり過ぎない生活''を送られることをご留意下さい。''一病息災''という言葉があるように、、むしろ''今後の生活・人生に役立てられる''ようになれたらば幸いですね。
茅野 分 (銀座泰明クリニック)
補足
銀座泰明クリニックへのリンクは以下へ移転しました。
http://ginzataimei.com
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- 茅野 分
- (東京都 / 精神科医(精神保健指定医、精神科専門医))
- 銀座泰明クリニック 院長
東京・銀座の心療内科・精神科、夜間・土曜も診療しております。
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「普通のゆううつ」と「うつ病」
どんな人でも、嫌なことがあれば落ち込んだり意欲がなくなったりしますが、通常は、休息や気分転換によって自然に回復します。
でも、かなりのストレスが一定期間続くと、「普通のゆううつ」が「うつ病」へと変化していきます。車のバッテリーと同じで、完全に空になってしまうと、通常の手段では回復しなくなってしまうのです。うつ病になると、気分転換の試みすら、過労を増していくことが知られています。
「普通のゆううつ」と「うつ病」を見分けるポイントは、一般には、身体の症状がどの程度出ているか、というところにあります。明け方目が覚めてしまって、そのまま再び寝つけず、慢性的な睡眠不足という状態であれば、うつ病の可能性はかなり高いです。食欲も落ちることが多いです。その他、常にだるい、疲れやすい、というのもよく見られる症状です。症状が朝に強く(このため出社に問題が起こる人が多い)夕方以降は多少楽になる、というのもうつ病に典型的です。
ちなみに、睡眠・食欲ともに増えてしまう「非定型うつ病」というのもありますが、少数派です。
精神面では、ゆううつな気分、落ち込み、思考力・集中力の低下(物忘れがひどくなったように感じられることも多い)、それまで楽しめていたことが楽しくなくなる、自分がだめな人間のように感じる、などといった症状が中心になります。
うつ病であれば、抗うつ薬がよく効きますし、その他、認知行動療法・対人関係療法も、治療および再発防止に大変効果がありますので、早めに医療機関を受診されることをお勧めします。
予防法ですが、ストレスがかからないようにする、ということになりますので、環境調整のほか、認知療法や対人関係療法を学んで、自分のものごとの捉え方の特徴を研究・改善してみるのも良いと思います。
詳しくは、拙著「専門医がやさしく教える うつ病」(PHP研究所)が参考になると思います。
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