埃や草を食べる原因は何でしょうか？

原因をこれだけで話すのは難しいのですが、考えられることを、書いて見ます。草や埃を舐めるのは気持ちが悪いことが原因なことが多いです。とくに食後に起こる場合は、げっぷが出るような気持ち悪さのときにこういったことが起こりやすいと思います。犬種や年齢は非常に大切な問題ですので、教えていただいた方が良いです。
まずこういった症例は通常の場合消化器系に異常があることが多いと思います。例えば胃炎を患ってる場合や胃の動きが悪くなってる場合、怖いのは老齢の大型犬ので起こる胃拡張、胃捻転といったものです。こういった子たちも最初はよく食べ水を飲み草を食べます。また肝臓が悪い子でも食欲の落ちる前ではこういった症状がでる子もいます。特に年齢のいってる子では消化器系は検査が必要になると思います。血液検査に異常がないか、レントゲンとバリウム検査などで動きが悪くなってないかを調べます。
このような過程を経ても原因が見つからないと、精神的要因が考えられますが、あまり多いものではありませんので、消化器系を調べてもらうことが大切です。
また今回処方された薬が効いて来るか来ないかは1週間はみないとわからないかもしれません。より悪くなるようだったり、長く続くようだったら、検査をしてもらったら如何でしょうか。特に大型犬の胃拡張は命取りになる緊急疾患でもありますので、早めの対処が必要です。

犬において胃腸障害や代謝性疾患等が認められる場合、草などを食べる異嗜がみられ、嘔吐を引き起こすことがあります。今回の場合、病的要因でこのような行動が見られているのかどうかははっきりはしません。また病的な要素以外でも、遊びや癖、嗜好性の問題、また食事の摂取量なども要因としては考えられます。嘔吐に関しては病的要素のほかにも舐めた異物が原因で嘔吐が二次的に誘発される可能性もあります。食欲や元気があり、頻回の嘔吐や下痢などの消化器症状を伴ったり、過度な飲水量の増加、尿量の増加等が認められなければ病的ではないのかもしれませんが、このような状態が続くようであれば胃腸や各臓器を含めた代謝性疾患、内分泌疾患等、病的素因がないのか確認することも必要です。これらには血液や尿、便、必要に応じてレントゲン検査、超音波検査、内視鏡検査等を行うこともあります。病的要素が完全に除外されるようであれば、身体的異常ではなく行動学的な問題点も考える必要があるかもしれません。今回の状態が起こる前に何か生活で変わったこと、きっかけになるようなことがなかった再度確認していただくことも必要かと思います。