対象:住宅設計・構造
断熱材と断熱サッシ
はじめまして
建売住宅の場合は仕様が限られたりするので、施主様側の選択肢が難しくなりますね。
断熱材に関しては建築基準法では基準がありません。
もし、フラット35を利用する場合の基準として、断熱工事(断熱等級2相当)は10kグラスウール(A-2)を使用した場合の外張・内張工法での必要厚さは
壁 30mm以上
屋根・天井 40mm以上
なので、こちらは標準仕様でもクリアしてますね。
※東京の断熱地域区分は5又は6地域になります。
フラット35S(金利Bプラン・省エネルギーに関する基準)を利用する場合の基準(断熱等級4相当)としてA-2のワンランク上の16kグラスウール(B)を使用した場合の外張・内張工法での必要厚さは
壁 80mm以上
屋根・天井 180mm以上
なので、140mmでは壁はクリアしてますが天井は足りない数値ですね。
住宅の断熱に関しては、壁・床・屋根・天井の断熱性だけでは不十分で、熱の損失はサッシ窓が大きくなります。
個人的には工務店さんが言うように、断熱材をアップするのではなく、断熱サッシ・low-eガラスなどにお金をかけたほうが効果覿面です。
高気密高断熱にする場合は、スキマを塞ぐウレタンフォームなどを葺く必要性もありますが、ローコスト住宅の範疇ではなくなりますので、サッシや玄関ドアを再検討されてみては如何でしょうか。
ご参考になれば幸いです。
回答専門家
- 齋藤 進一
- ( 埼玉県 / 建築家 )
- やすらぎ介護福祉設計 代表
子育て住宅から高齢者・障がい・車椅子住宅までやすらぎの空間を
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