対象:住宅設計・構造
よろしくお願いします。3階建てで、屋上があります。一階、二階のクーラーの室外機は屋上にあります。新しく三階のクーラーの室外機を付けるとき、ALCの壁に40キロの室外機を相談もなく取り付けられました。40キロもの重いものを、常につけていると、地震の時などに壁が壊れたりする可能性が高くなるのではないでしょうか。1階、2階の室外機は屋上にあるので、3階のクーラーの室外機も、3階に置くものだと思っていました。母はもう一度工事をすると言っています。この場合、工事をした業者に責任はないのでしょうか?
ベストフレンズさん ( 大阪府 / 女性 / 43歳 )
回答:1件
後付で設備機器を設置する時の注意
(過去ログへの回答)
ALC パネル構造設計指針・同解説において「ALCパネルへの過大な集中荷重は避ける」とあるようにALC版自体に重量物を集中的に取り付けるのはご法度です。
第3条 一般事項 3 P12
http://www.alc-a.or.jp/pdf/alc_planguide.pdf
鉄骨造は柱・梁・筋交いが構造材として機能しており、ALC版の外壁は地震時には動くものであるので、エアコン室外機などの架台は鉄骨部分に接続するのが重要です。
ヘーベルハウスさんなど大手ハウスメーカーのACL住宅において、外壁材への穴あけや欠損させる行為は、保証外になるケースもあります。
(特に防水面で漏水や鉄筋の錆びの原因になるため)
おそらくクーラー取り付け業者さんは、鉄筋コンクリート造のような外壁が構造材のつもりで施工してしまった感がありますね。
ALC版も画像のように内部に鉄筋が入ってますが、板の変形や崩壊を防ぐためで、建物の荷重を受ける構造材ではありません。
後付のエアコン室外機だけでなく、太陽光パネルなどでも施工不良の事例を耳にしますので、工事業者に任せきりにしないことが大切ですね。
ご参考にして頂ければ幸いです。
評価・お礼
ベストフレンズさん
2020/10/09 19:50とても参考になりました。どうもありがとうございました。
回答専門家
- 齋藤 進一
- (埼玉県 / 建築家)
- やすらぎ介護福祉設計 代表
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