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対象:心の病気・カウンセリング

働くことへの恐怖心

心と体・医療健康 心の病気・カウンセリング 2017/01/09 14:57

現在20代前半の女です。
私は去年の11月に正社員として1年半勤めていた会社を辞めました。
辞めた理由は人間関係と朝から深夜までの勤務により体力や精神的にも落ち込んでしまったことでです。また辞める際に会社から異常なまでの引き止め工作にあい、精神的に不安定になってしまいました…(心療内科等への受診は薬療法が苦手なため受診しておりません。また、両親はそういったところへ受診するのはあまり良くないと思っているので…以前父は鬱は甘えだと言っているのを聞きました。)
辞めてスッキリしたはずなのに辞めてからの1ヶ月間は夜全然寝られなくなったり、突然よくわからない不安に襲われて過呼吸が起きたり、悪夢を見たりしてまたさらに精神的に不安定な状態になりました。
このままではいけないと思い、ハローワークに行ったはいいもの、求人票を見るだけでもめまいがしたり、履歴書も書こうとすると突然涙が出て書かなかったり、また勤めてもまたすぐに辞めてしまうんじゃないかという不安と人間関係のことを考えたら不安で不安で何も出来ずにいて困っています…
現在は実家暮らしですが両親や親戚からは早く働けと急かされまたそれもプレッシャーとなり余計に頑張らなきゃという気持ちがある反面、なぜかとても辛くまた寝られない日々が続いています…
一体どーしたらこの働くことへの不安は解消されますか??
やっぱり無理にでも頑張って出た方がよいのでしょうか…

笹団子さん ( 群馬県 / 女性 / 23歳 )

回答:1件

職種への適性は?ストレス耐性向上のため食事・保温など工夫を

2017/01/31 16:59 詳細リンク

長時間勤務や職場の人間関係などにまつわるストレスも関係し、体調および精神の不調を来していらっしゃいますが、不眠や不安感、過呼吸、悪夢、涙が出やすい、など多くの症状に悩まされている模様であり、心からお見舞い申し上げます。
1年半にわたり勤めていた職場での過酷な体験が、心身の不調をもたらした原因の一つであることは間違いないと思いますが、退職後も延々とそのような症状が続いているとすれば、職場以外の要因というものも考慮に入れる必要がありそうです。

朝から深夜におよぶ長時間労働により、心身ともに疲労困憊し、倦怠感や憂うつ感、不眠などの症状が出やすいのは言うまでもありません。また職場の人間関係その他の質的なストレス要因が過大であるとすれば、それもやはり体調やメンタルの不調をもたらしやすいものです。従って長時間労働や各種ストレスが著しい職場の場合には、退職し別の仕事を探すという判断も、あながち間違いではないものと思います。
但し実際には、勤め先の職場の他にも心身の不調を招く要因が存在するケースは、決して少なくありません。一般論になりますが、仕事や職種そのものとの適合性に問題があるケース、家庭環境や家族との関係性などに原因があるケース、食事など日常生活の過ごし方に課題があり、栄養バランスや自律神経、ホルモンバランスなどに乱れが生じているケース、など様々な要因が挙げられています。

ご質問から受ける印象として、退職後のご家族、ご親戚との関わりからくるプレッシャー、再就職に向けた活動および新たな仕事や職場への漠然とした不安感、またご自身の置かれた境遇についての焦りや不適応感などが、体調や心理面で大きな負担となっているものと感じます。また過重労働や強いストレスによって退職に追い込まれたことが、一種のトラウマとなっている面も否定できません。

ここで確認したいことの一つが、仕事に対する捉え方です。再就職活動にあたり、求人票や履歴書を見るだけで体調や気分に変調を来たすという事からは、探している仕事の分野が自分の本来やりたい仕事とかけ離れている可能性があります。自分に向いていない、或いは本当は好きでない仕事と向き合うのは、それだけでストレスがかかるものです。これまでの経緯に拘らず、本当にやりたい仕事を探してみるのも一手です。
他方で、ご家族やご親戚との関係性というものも、改善の余地があるかも知れません。家族や親戚に対しては、職場復帰や転職に対する期待というものもあるかと思いますが、あまりに期待が大き過ぎると大きなプレッシャーとなってしまい、転職活動そのものがストレスとなってしまいます。とはいえ家族や親戚から過剰ともいえる期待を受けるのは、世間一般ではよくある話です。多少受け流すくらいの余裕は必要かと思います。

とはいえ、職場のストレスはもとより仕事への適性、家族などとの関係性だけでは体調不良の説明がつかない場合が多いのも事実です。というのは、同じような性質のストレスに見舞われている人であっても、ある人は体調や気分がとても不安定で仕事や生活に重大な支障を来している一方、別の人は体調も気分もわりあいに安定しているといった違いは、よく見聞きするような個人差です。
何故かというと、職場や家庭、仕事など様々なストレス源に対する抵抗力(ストレス耐性)には、たいへん大きな個人差が現実に存在しているからです。すなわち同じようなストレスに見舞われていても、体調や気分を害してしまう人と、平気でいられる人とが存在するのが現実です。そうだとすると、内外のストレスが避けられないのが現状である限り、ストレス耐性を少しでも高くしておかなければ損だというものです。

それでは日々降り注いでくるストレスに対し、少しでも耐性を上げていくには、具体的にどのような工夫をすると良いのでしょうか。それを考える前に、ストレスに弱くなる要因というものを列挙する必要があります。

真っ先に挙げられるのが「栄養バランスの乱れ」です。このQ&Aやコラム、当院ホームページのブログ等で私が幾度となく解説している事ではありますが、ビタミンやミネラルなど微量栄養素、それにタンパク質の不足や欠乏などにより、神経細胞の安定性が損なわれ、ストレス耐性が低下すること等を通して、メンタル不調や各種体調不良を起こしやすい事が、最近の研究や臨床経験から判明してきました。
例えばビタミンB群が欠乏すると糖質やタンパク質などの代謝に支障を来たし、倦怠感や憂うつ感、不眠傾向、口内炎などの多彩な症状が現れやすくなります。一方で鉄が欠乏すると貧血様の症状、すなわち息切れ、動悸、体の怠さ、脱毛、爪の変形などに見舞われやすくなります。さらにタンパク質が不足すると肌荒れ、傷が治りにくい、疲れがとれない、風邪が長引く、などといった健康障害を引き起こしがちです。
次に「低体温および代謝の低下」が指摘されます。36℃前後あるいは35℃台という低体温の状態では、冷え性などの直接的な症状だけでなく、免疫力の低下に伴って風邪をひきやすい、アレルギー症状が出やすい、などの健康障害が現れやすくなり、さらにはガンの発症の遠因となります。一方で慢性の疲労、うつ症状、不眠、頭痛、腰痛、浮腫などの症状が出やすくなります。

企業に於けるメンタルヘルス対策の上でも、ストレス耐性を向上させる個人レベルの取り組み(セルフケア)の重要な柱の一つが「栄養管理」です。実際に、うつ病や慢性疲労の社員が多発している企業で、社員食堂のメニューを一新したところ、社員の心身の健康が明らかに向上し、健康障害による休職者や退職者が減少したばかりでなく、業務のパフォーマンスが上がり業績も伸びた、という事例が幾つも報告されています。
具体的な食事の工夫と栄養管理に関しては、これまでの私のQ&A回答やコラム、当院ホームページをご覧になって頂きたいのですが、ごく一例を挙げると、野菜や果物をたっぷりと摂取し、肉や魚などのタンパク源も適度に食べることが最重要です。一方でお菓子など甘い食べ物や加工食品、インスタント食品などを極力減らし、ご飯やパンなど炭水化物は控えめにすることも大切です。
体温や代謝を向上させる取り組みも欠かせません。基本は「お風呂」の活用ですが、ここで重要なのが温度です。熱いお湯では体の芯まで温まる前にのぼせてしまい、効果が半減します。適温は38~39℃くらいであり、半身浴で10~20分程度ゆったりと浸かることがお勧めです。またウォーキングや水泳、ストレッチなどで無理ない程度に体を動かすことが、体力や代謝を向上させるのに役立ちます。

具体的な治療法として有効と思われるものを列挙します。
詳細は過去の私のQ&A回答を参照にしてください。

1・栄養療法
2・漢方薬
3・プラセンタ注射
4・ラドン温浴(低放射線ホルミシス療法)
5・点滴療法

いずれも蒲田よしのクリニックで受けることが可能です。
詳しくはお問い合わせ下さい。

蒲田よしのクリニック(内科)
吉野 真人
〒144-0052 東京都大田区蒲田5-27-10 蒲田TKビル1階
Tel : 03-6424-7071 FAX : 03-6424-7072
http://www.kamatayoshino-cl.jp/ (公式HP)
http://www.yoshino-radon.com/ (ガン専門HP)

代謝
メンタル
栄養
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