対象:ペットの医療・健康
生後4から6ヶ月くらいのメスの野良猫を拾いました。
涙(目頭に黄色い付着物あり)、鼻水(こちらもたまに、黄色の鼻水)、くしゃみの症状があります。
本人も、寝ているときなどは寝苦し層にしています。食欲はあり、水分もとっています。
先程気づいたのですが、喉元?あたりにピンクっぽい5センチほどの腫れ物?のようなものがあります。触っても痛がりはしないのですが、何か重大な病気ではないかと思い質問させていただきます。 よろしくお願いします
こうたさん ( 沖縄県 / 男性 / 26歳 )
回答:2件
猫の涙、鼻水、喉のしこりに関し
はじめましてアレス動物医療センターの沖田と申します。
実際は診てみないとなんともとは思うのですが、文面からの想像で書かせていただきます。
参考程度にお考えください。
すでに治療は開始されているかもしれませんが、目、鼻の症状はおそらくFVRなどの呼吸器感染症(伝染病)の症状と思われますので、早期に治療が必要です。
たとえ改善傾向であっても、治療が遅れると蓄膿症にいたり、一生症状を引きずることになりかねないので、積極的に治療が必要と思われます。
のどのしこりは実際触ってみないとわからないのですが、年齢的に腫瘍という可能性は低いと思われますので、一番手の可能性が、上記疾患によるリンパ節の腫脹ではないかと思われます。
もしそうだとしたら、先の疾患を治療すれば、一緒に改善するのかもしれませんが、やはりこれは診察を受け、検査の結果を見て論じられるべきものと思われます。
すでに治療中であれば良いのですが、もしまだでしたら、できるだけ早く動物病院に連れて行ってあげてください。
回答専門家
- 沖田 将人
- (富山県 / 獣医)
- アレス動物医療センター センター長
地域に密着したワンランク上のホームドクターを
アレス(Alles)とはドイツ語で「あらゆること」を意味します。インフォームドコンセントの充実、年中無休、CTスキャナ導入など動物たちの幸せにつながることなら、飼い主様のあらゆる要望にお応えしたい。そんな願いを込めて診療に取り組んでいます。
Re:涙、鼻水、喉のしこり
現在見られている症状(涙、鼻水、くしゃみ)ですが、上部気道感染症による可能性が高いと思われます。これは、ヘルペスウイルス、カリシウイルス、クラミジアの感染によるもので、いわゆる“風邪”のような症状を示します。2週間ほどで軽快するとされていますが、免疫力が不十分であったり、他のウイルス(猫免疫不全ウイルスや猫白血病ウイルス)にも感染している場合、発熱や鼻づまり・口内炎による食欲減退のために一般状態が低下している場合には、より深刻な状態となることがあります。
治療は、抗生物質やインターフェロンの投与が一般的です。ただし症状がおさまっても、ウイルスが体内にとどまりキャリアとなるため、免疫力が低下した際に症状が再発することも少なくありません。混合ワクチンの接種により、重症化を防ぐことができます。
首の腫れ物については、いくつかの可能性が考えられます。皮膚に炎症が起きている場合(膿がたまっている状態など)、皮膚に新しくしこりができている場合、もともと存在する腺やリンパ節が二次的に腫れている場合などが挙げられます。
原因によって、治療方法が大きく異なりますし、5cmほどの腫れ物ということで子猫の体に対してかなり大きいように感じられます。上部気道感染症の治療と合わせて、動物病院での診察をおすすめいたします。
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