対象:インテリアコーディネート
お世話になっております。
リフォーム中ですが、LDKの中心にある梁の間接照明についてアドバイスを頂けたらと存じます。
LDKの広さは27畳程度ですが、その中心に梁があります。梁は、ダイニング空間とキッチン・リビング空間を仕切る位置に走っているので、各空間のやんわりとした仕切りのような役割となりそれほど気になりません。また梁の両側は柱になっています。ただ、天井高が238センチ程度と低く、梁下は195センチ程度しかないので圧迫感があります。梁の長さは6メートル以上、高さは45センチ位、幅は27センチです。
当サイトを参考にさせていたただき、この梁の両側にに間接照明を設置して天井を照らす方向で考えています。今問題になっているのは、間接照明の位置です。間接照明の位置を梁下に合わせるか、天井から20センチ程度の場所に設置するか、決められずにいます。理由は、梁下に合わせて造作を造ると、見た目は梁と一体化するのですっきりとして奇麗に見えますが、造作のせいで、梁を含めた幅が60センチ程度になり天井の低い部分が大きくなり圧迫感が増すのが心配なのです。また、間接照明が天井につけるダウンライトを照らしてしまうのではないかとも懸念しています。
他方、天井から20センチ程度の場所、つまり梁の真ん中あたりに照明を持ってくると、いかにも照明を設置した感じが出てしまいデザイン的に美しくないのではないか、また照明が天井にあたる範囲が狭くなりあまり効果的でないのではないかと懸念しています。どちらがいいでしょうか。
皆様のお力添えを頂ければ幸いです。よろしくお願い申し上げます。
補足
2015/02/27 22:39伊藤様、小池様、貴重なご意見ありがとうございました。専門家の方でも迷われるようなことだと分かりました。インテリアには正解というものがないのですね。小池様の自分の感性を信じてとのお言葉通り人それぞれなのだと思います。私は今回片方だけの照明を梁下に設置いたしました。どうもありがとうございました。
エレーヌさん ( 東京都 / 女性 / 43歳 )
回答:2件
伊藤 一郎
建築家
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できるだけスッキリ見えるように。
東京で設計事務所をやっております伊藤と申します。
27畳のLDKは広い方だと思いますので、ゆるやかな仕切りとして梁があるのは空間にメリハリが出来ますし、その梁形を生かして間接照明にというお考えも良いと思います。
ただ27畳の部屋の天井高として238センチは高くはないですし、梁下195センチというのもちょっと圧迫感がありますので、出来るだけ梁の存在感を出さないために間接照明は梁下に合わせ、出来るだけすっきり見せたい気が致します。
最近は照明はLED主体になっており、間接照明に使用するラインタイプはかなりスリムになっていますので、梁幅60センチまでならずに済みそうにも思います。27センチ+両側10センチ=47センチとか…
もし空間全体のバランスとして梁幅がとても気になるようでしたら、間接照明はリビング側だけにするのではいかがでしょう?
間接照明は天井面の反射光で柔らかく部屋を照らすので、リビングのような落ち着いたスペースに向いています。ダイニングは食事の時やテーブルでちょっとした物書きをする時などそれなりの明るさを必要とします。
そこでリビングは上向きの間接照明で天井を照らし、ダイニングは気に入ったペンダントなどを吊り下げてテーブル面だけを照らすと、照明でメリハリが付けられます。
間接照明が照らす天井は極力フラットですっきり見せたいので、そこにダウンライトがあるのはいただけません。
リビングでは間接照明で明るさが足りない分はスタンド等で補うことでも良いですし、来客時などリビング全体を明るくしたいのであれば、間接照明の光の及ばない所までダウンライトを離すようにします。
梁下になるリビングとダイニングの境目のスペースは、壁際に観葉植物などを置いたり、あるいは壁(柱形)に絵を飾るなどすれば、邪魔に見える構造体にもインテリア的に意味が出てきます。
評価・お礼
エレーヌさん
2015/02/25 11:09ご丁寧なアドバイス本当にありがとうございました。梁の両側に照明を設置する予定でしたが、片方だけでもいいですね。それに昼間は照明の効果が得られませんから、やはり造作の大きさは小さめになるよう考えたいと思います。
ところで、梁下に設置した場合、間接照明は天井のどのあたりまで照らすのでしょうか? ダウンライトをやめたい旨工務店に告げましたが、照度が足りないのか賛成して頂けません。せめて間接照明が照らさない位置までダウンライトの位置をずらしたいのです。エアコン位置も照明からはずして欲しいのですが、工務店は高いところがいいの一点張りです。本当に間接照明を理解してらっしゃるのか心配です…。伊藤様のご意見をお伝えして改善していきたいと思います。
ありがとうございました。
伊藤 一郎
2015/02/25 11:44高い評価を有難うございました。
工務店の方は部屋全体を万遍なく明るくしないと不便だとお考えなのかもしれませんね。
具体的な詳細はあくまで推測の範囲を出ませんので参考までにお答えすれば、
間接照明の光の及ぶ範囲につきましては、仕込む器具の種類や設置位置・向きにもよりますし、天井を見上げた時に照明器具が直接見えないようにするために設ける立上りの高さにもよるのですが、段差と同じくらいの幅まで明るくなると考えていいと思います。
ダウンライトの位置としては更に距離を置きたいので、今回でしたら最低でも90センチ程度は梁側面から離したいのではないでしょうか。
あとダウンライトと間接照明をシーンによって使い分けるために、スイッチは必ず別々にして下さい。
エアコン位置は、リフォームの場合多くの制約があるので、位置変更は難しい面もあるかもしれません。
では、居心地の良いお住まいになることをお祈り申し上げます。
小池 治夫
建築家
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ご自分の感性を信じて
エレーヌ様が今、悩んでおられることは、よく理解できます。私も、設計業務で同じような場面に遭遇します。私は、こんな時、どんな風に考えて、デザインをするのか、そのデザイン思考をお話したいと思います。27帖の空間に大きな梁が横断しているので、空間が分断されざるを得ないわけです。この分断が、空間の用途によって、分節されたものなら、理にかなっているわけです。梁によって、空間がダイニングとリビングに分断されるのであれば、それに応じた雰囲気のある空間をそれそれデザインに盛り込むこむことにより、その必然性を感じられるようにデザインをすることだと思います。分節された空間がリビングであれば、リビング空間として、違和感のないデザインをすることです。そのためにどうするか、いうことです。その要素の一つとして、梁型に間接照明をデザインするということですが、そうすることによって、空間がどう感じられるのか、連続が、分節か、それを決定づけるのは、色々な要素(ディテイール)が関係してきます。分節を意識して、例えば、掘り込み天井を設け四周に間接照明を設ける。例えば、連続を意識して、小さな、ダミーの梁型を設け、大きな梁型もデザインの一部として、とらえる。方法は、色々あります。
分節が連続か、それぞれに、適したデザインは色々あると思います。どちらわ選択しても、全体でデザインするなら、それなりの空間が演出できると思います。今回は、梁型に間接照明を、どう取り付けるかの一要素のご質問ですので、その一点だけで考えると、どうしても安全パイの選択になり、圧迫感を避ける選択をしたほうがよいのかと思います。しかし、その時は、せめて、間接照明が壁面をきれいに照射するように、スリム型のシームレスの照明器具を取り付け、照射される壁面のテキスチャも、よく検討し、どういった明かりがほしいのか、全体のバランスを考えて、決定したほうが良いと思います。こういった悩みを持ってご相談されことは、それなりの感性豊かな人だと思います。
プロの人でも迷うわけですから、あとは、自分自身の感性を信じて、決定してください。そう迷うことが、感性を養う意味らで大切だと思います。
評価・お礼
エレーヌさん
2015/02/25 12:59貴重なアドバイス誠にありがとうございます。
拙宅の場合、LDKの各ゾーンがやんわりと分断されているケースかと思います。ちょうど、リビングの真上には天窓があり、かなりアクセントになっていますので、リビングの空間としては中心が決まっていて纏まっているのかなと思います。また、ダイニングにはオーダーで低めのシャンデリアも設置する予定ですので、こちらも中心が示されているかと思います。
天井や壁は塗り壁です。残念ですが特にテクスチャーのよいものではありません。ダウンライトは極力離すとして、小池様の「圧迫感を避ける選択をした方がよい」というアドバイスは、この場合は照明は梁下ではなく、天井から25センチ程度の位置に設置する方がよいというご意見ととらえてよろしいでしょうか。それとも間接照明自体なくした方がよいというご意見でしょうか。間接照明にとらわれておりましたが、小池様のコメントを拝見して間接照明を失くすという案もよいのではと思いましたので…。
小池 治夫
2015/02/25 20:53高い評価ありがとうございます。具体的に現況を見ているわけでないので、明確に申し上げられないのですが、文面からイメージすると、、照明は梁下ではないほうがいいと思います。
素敵な住まいができることを、お祈りします。
(現在のポイント:-pt)
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