対象:夫婦問題
既婚女性が仕事に生きがいを見出すことについて
2014/11/20 17:27初めてご相談いたします。30代後半、子供なしの既婚女性です。
先月、夫の転勤に伴い首都圏から田舎へ転居しました。
私は「子供」か、「自分にとってやりがいのある仕事」か、
どちらかのために粉骨砕身することで人生が充実すると考えています。
夫は単身赴任を嫌がったため、今回の転勤についてきたものの、
現在の居住地では、これまで続けてきた某業界の仕事はないため、
「自分にとってやりがいのある仕事」は諦めなければなりません。
一方「子供」に関しては、夫が数年前からEDになってしまい、
同居しているからといって妊娠の可能性も低い状況です。
夫は不妊検査にすら非協力的で、現在なんとか説得している最中です。
なお、夫婦間で「不妊治療はタイミング療法まで」という意見では一致しています。
すなわち私たち夫婦の現状は、
・子供については、不妊でなかった場合も授かるかどうかは運任せ。
・仕事については、私が就業先へ転居し別居婚の形を取れば確保できる。
(夫は同居を強く希望しているため将来、離婚問題に発展する可能性あり。)
毎日、このまま同居し子供を待つか、別居婚で仕事を取るかで揺れ動きますが、
子供よりも確実性の高い仕事の方が、未練が強くどうしても諦めきれません。
結婚後、家事分担してくれない夫のために、正社員を辞めて派遣に甘んじ、
妊活開始(不妊検査、ED治療)も、夫を責めないように根気強く待つなど、
私は私なりに、夫と夫婦でいたいからこその犠牲を払ってきたつもりですが、
夫はこの点について、自分から感謝の気持ちを表してくれたことはありません。
夫婦の今後のことなので、話し合おうと何度も試みていますが、
夫は、別居婚など自分の意に沿わない議題になると話をそらすので、
結局のところ、深い意味での意見交換はできずに終わってしまいます。
既婚女性、特に転勤族の妻が仕事に生きがいを見出すことについて、
夫の理解を得るにはどうしたらよいでしょうか?
アドバイスをいただきたく、よろしくお願いいたします。
mi2008さん ( 鳥取県 / 女性 / 37歳 )
回答:2件
スモールステップから踏み出してみませんか?
mi2008さま 初めまして堀江健一と申します。
ご主人の赴任先に着いて田舎暮らし。土地勘の無い様な場所であったら、お友達もおらず、昼間はもんもんと1人で、自分達夫婦の将来の事など考えてしまうかも知れませんね。
37歳と言う年齢からしても、自然妊娠を望むのであれば、あまり余裕もないかも知れません。
焦るお気持ちがあっても無理もないかと存じます。
5年先の事を考えた時、このまま時間が経ってしまったらと思うと、精神衛生上良くないだろうとも思えます。
うちも、子供は夫婦とも欲しいと思い、人工授精なども試しましたが、授からないまま妻は40歳を越してしまいました。そうなると夫婦だけで生きて行く事を前提に、新たな生きがいを見出す必要を、我ながら感じております。
ただ家事だけをして家で過ごす、というのは、仕事が好きな方にとってはかなりお辛い事ですよね。
孤立感・何もしていないような罪悪感・無力感、、、。
たとえ子供が出来たとしても、子供が巣立った時、再び「自分の生きがい」を見出すという課題は立ちはだかったりするものです。
さてmi2008さまの場合、「仕事に生きがいを見出したい」とお考えの様ですね。
そして、どうご主人にそれを理解してもらうか?
普段ですと心理面からのご相談に乗るのが私の仕事なのですが、mi2008さまには少し具体的な仕事のあり方をご紹介してみようかと思います。
専門職の女性が、結婚や出産によって退職を余儀無くされた後、再び良い条件で主婦業をこなしながら、仕事ができる「登録制の派遣会社」なども、最近は注目されているようです。
例えば、ビースタイルという派遣会社の「しゅふJOBエグゼクティブ」というシステムがあります。
http://www.shufujobexec.jp/biz/
以前の仕事で培ったスキルを活かせるようですし、クライアントとの話し合いによっては、週3日、6時間とか、打ち合わせ以外は家で仕事出来るような、フレキシブルな対応が出来る可能性もあるようです。
パートやバイトなどよりもギャラも多いでしょう。
田舎にお住まいと言う事ですが、近隣の大都市なら日帰りで通う事も出来るかも知れません。
もし、そこで見つからなかったとしても、「某業界」の仕事にこだわらず、最初は不本意な仕事でも、何かしらのお仕事に就かれて、少しでも「生き生きとしたmi2008さま」の姿を、ご主人に見てもらえば、少しずつ「あぁ彼女にも生きがいは必要だよなぁ」と思ってくれるやも知れません。
もしくは、mi2008さまに「職場の世界」が出来る事で、ご主人と「心理的距離」が生じ、ご主人はある種の不安を覚え、「ちゃんと子作りして家庭を守ってもらおう」と思われるかも知れません。
少しでもお役にたてる可能性があるかもと思い、回答させていただきました。
評価・お礼
mi2008さん
2014/11/25 12:11ご回答ありがとうございました。
ご自身のご夫婦の経験に基づいてアドバイスいただいたことで、
やはりお互いを人生のパートナーとして尊重し合っている夫婦であれば、
どちらか一方だけが、精神的な負担を負うことはないのだなと感じました。
また「しゅふJOBエグゼクティブ」のウェブサイト、大変興味深く拝見しました。
私自身が、こういった仲介を経て希望の仕事に就けるか否かまだ分かりませんが、
同じような悩みを持つ女性に能力を活かすチャンスが与えられているという意味で、
とても勇気づけられました。
今回、夫婦のありように関する個人的なご相談ではありましたが、
結婚や出産など「家族」としての大きなライフスタイルの変化において、
なぜか女性ばかりが犠牲を強いられたり、何かを諦めなければならないという、
日本社会の悪しき慣習こそが問題の根本原因だと思っています。
働き方の多様性を受け入れ、女性の労働意欲を無駄にしない社会へ向けて、
まずは自身の夫の理解を得ることから、一歩ずつ努力していきたいと思います。
回答専門家
- 堀江 健一
- (東京都 / 恋愛恐怖症・心の問題カウンセラー)
- カウンセリングルーム エンパシィ 代表責任者
何より優しく共感を持って、あなたの味方になります
2021年公認心理師(国家資格)取得13年間で1万人以上の相談実績を基に、深く人を理解し心のもつれた糸を解きほぐします。恋愛が出来ない、自己否定感、人と接するのが怖い、夫婦間の亀裂など、人間関係全般、アスペルガーの方の社会適応などのご相談。
国府谷 明彦
厚生労働省認定 産業カウンセラー
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『自分の人生の幸せは何か』を貪欲に考えてみませんか?
こんにちは。聴心館 国府谷です。mi2008さん,夫の転勤に際し仕事をあきらめて地方に来たものの,妊活に協力的でない夫のありように,生きがいとなる仕事も子どもも希望を絶たれたように感じる状態で,なんとも気持ちが収まらない状態ということなんですね。そんなお気持ち,お察しします。
聴心館では,精神医学や脳神経科学をベースに認知行動療法を中心とするカウンセリングをしています(医師法における診断・治療行為は致しません)。もう少し自分を中心に,自分の幸せを考えてみても良いのではありませんか?
mi2008さんの文面の中で,『夫は単身赴任を嫌がったため、今回の転勤についてきた』こととか『妊活開始(不妊検査、ED治療)も、夫を責めないように根気強く待つ』こととか話されていました。mi2008さんが夫の気持ちを含んで歩んでこられたこと,とてもよくわかります。思いやりのある方なんですね。それだけに,仕事をあきらめてついてきたことや子どもを授かることへの思いを,夫が理解してくれないことが一層腹立たしいのだと思います。ここまでよく頑張られたと思います。
mi2008さんの心の中に,『妻が譲歩するもの』といった考えが多少見え隠れする感じがします。男女が同等の現代ですから,もっと自由に考えても良いのではありませんか? mi2008さんはご自身の幸せをもっとおいかけてもいいのではないかと思うのです。360度いろいろなことを考えても良いのですが,子育てと仕事という2度だけを考えている,つまり,二者択一でだけ考えているような感じがします。
たとえば,自分の幸せのために仕事を選ぶにしても,夫を振り切り離婚してでも仕事をえらぶ道もあれば,夫を説き伏せて単身赴任してもらい自分が東京に戻って仕事をする道もあります。自分の幸せのために,どんなことでも考えてみる事が必要です。そして,自分の幸せの中に『夫の幸せ』も含まれているのならば,そのまで広げて考えることも360度の意味になります。妊活についても同じ事です。
一度の人生ですから,自分が後悔しなくて良いように,しっかりとあらゆることを考えてみて下さい。限られた条件の中でしか生きられない訳ではないのですから。すべては白紙です。ここから,白紙のキャンバスに思いっきり絵を描くつもりで,考えていきましょう。いつでも相談にのります。mi2008さんが幸せを得られることを祈っています。
評価・お礼
mi2008さん
2014/11/21 14:50ご回答ありがとうございました。
単身赴任については既に何度も交渉していますが、
別居婚に踏み切れば、いずれ夫から離婚を切り出されるものと思われます。
私としては、人生の伴侶に選んだかけがえのない相手ですので、
今回、離婚に至らぬように夫の理解を得る方法をご相談しておりました。
私ではなく、夫の『妻が譲歩するもの』という考え方に私が合わせてきましたが、
『妻の幸せ』のために、夫にも、私に歩み寄る意思を持ってもらいたいと願っています。
その気持ちを持ってもらえて初めて、別居婚を含めたあらゆる人生の選択肢について、
夫婦としての結論を導き出し、前に進めるのではないでしょうか。
夫との対話を試みつつ、後悔のない選択をするための判断材料を集め、
何かを得れば何かを失う覚悟で、納得のいく結論にたどり着ければと思っています。
国府谷 明彦
2014/11/21 15:58mi2008さん,メッセージをありがとうございます。
私共の考え方にあるのは,1000人いれば1000通りの価値観があるということが前提です。mi2008さんにとっては掛け買いのないご主人。でも,今のご主人の価値観を断固変えなかったときにどうするかという意味でお答えをしていました。
相手にも歩み寄る余地があるとmi2008さんがお考えであれば,まず話し合うことが必要になりますね。ただ,『相手の考え方を変えられる』というスタンスでいくと,上手くいかないことが多いのです。『相手が自分の意志で考えを変える』というスタンス,結局の所,夫婦といえども別人格で,相手の人生を左右することはできないという前提を思い出していただきたかったのです。
mi2008さんが,ご主人のスタンスに合わせて不自由を感じている。今度は,その逆をご主人に提案するということですね。ようは,ご主人がどこまで納得するか,それはご主人にしかわからない。他の誰に相談してもわからないことです。そこで,ご主人がスタンスを変えてくれなかったときにどうするかをお答えしたわけです。話し合いの中で,お互いの譲歩が得られて納得の得られる結果となられるよう祈っております。
(現在のポイント:-pt)
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