対象:住宅設計・構造
回答:1件
4階建て以上のマンションが建ちます
tototototopさま
はじめまして、中辻正明・都市建築研究室の中辻と申します。
ご自宅前にマンションが建つと、景観、風通し、人の出入りや視線などが大きく変化します。お気にされるのも当然のこと。周囲の状況や敷地や建物の形状によって変わってくることを前提に回答いたします。
マンション(法的には共同住宅)の共用部分(廊下、階段、ホールなど)は容積率に算入しなくてよいことになっています。したがって建蔽率60%いっぱいに建物を建てたとしても、その部分がすべて容積率に算入されるわけではありません。例えば、大雑把な計算として各階の15%を共用部とし容積率から除外、残りの85%を容積率に算入するとします。
容積率200%÷(建蔽率60%×85%)=3.91
3.91階、したがって4階以上のマンションになります。
「高さ制限はない」と言っても、道路による高さ制限(道路斜線)があるので、敷地や建物の形によっては一部5階建ての可能性もあります。
もうひとつのご質問、コインパーキングについて。
青空駐車場なら(建築物が無いので)建蔽率には入らないはずです。自走式の立体駐車場は建蔽率に入りますが、そうなる可能性はかなり低いと思います。
なぜなら、450坪のうち、建物が60%=270坪、コインパーキング=100坪としても、残り80坪をアプローチや植栽や建物周囲の空地などに割当てれば、無理がない妥当な計画案となるからです。
もし着工前に近隣説明などが無いようでしたら、建築確認申請がおりると、行政の窓口(建築審査課または建築指導課など名称は行政によって異なります)で、建築計画概要書を閲覧してみると良いかもしれません。どんなマンションがどこに建つか、完成までヤキモキするより、少しでも早く判れば安心できることもありますので。
評価・お礼
tototototopさん
2014/07/11 08:54的確な回答ありがとうございました。
回答専門家
- 中辻 正明
- (東京都 / 建築家)
- 中辻正明・都市建築研究室 代表
住む人の理想と周辺環境から考えた住宅づくり
住まいに大切なバランス。そのつり合いを決めるのはご家族のライフスタイルや将来像です。「天井の高いリビング」「広いキッチン」「風通し」「中庭」「ルーフテラス」。夢いっぱいのイメージ満載のまま、バランスを見極めた間取りや空間を設計いたします。
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