対象:住宅設計・構造
回答:4件
吉田 武志
建築家
3
断熱、気密、通風、日射遮蔽
栃木県宇都宮市で工務店を営んでおります。ヨシダクラフトの吉田武志と申します。
住宅の新築とリフォームを設計施工で行う工務店で一級建築士です。
質問を読ませて頂きました。
屋根(もしくは天井)と外壁側壁の断熱をしっかり行うこと。
特に勾配天井にするなら屋根(もしくは天井)断熱をしっかり行うこと。
断熱仕様がよくわかりませんが、他の部分が天井断熱なら、
この部屋も屋根断熱とせずに室内側に下地を作ってふかして勾配天井として
最低高性能グラスウール16Kの200ミリ以上くらい。もちろん屋根断熱でも可。
もちろん、気密工事も行う。
窓は、他の部屋との兼ね合いもありますが、樹脂サッシペアガラス程度の
熱貫流率2(W/m2・K)以下くらいにはしたいところです。
西側の部屋なら遮熱ペアガラスを入れる。
通風の確保。窓は風をキャッチできるように縦すべり窓が良いかもしれません。
窓から入った風が抜けるように天窓、ドア等を設置。
通風は天窓は効果あります。
夏は、日射遮蔽できるようにすだれを掛けられるような庇等を付ける。
写真は、夏の暑さ対策のすだれ写真(安くて効果あり)
福岡なら十分ではないかと思います。
ヨシダクラフト http://www.yoshidacraft.net
上村 美智夫
建築家
1
書斎の使い勝手と吹き抜けについて
はじめまして、PAO建築設計の上村です。
狭さや圧迫感の軽減で考えられるものに、出窓があります。
出窓の正面は、ガラス窓とするのが一般的に多く見かける出窓の形ですが、その正面の部分を壁にして、窓はその両端に、縦長に細長く取り付けることも可能です。こうすれば両側から光と風が入る棚ができたようで、使い勝手も向上し、広さも演出できます。
水平な天井を作らず、屋根まで吹き抜けとした、高い天井とした場合でも、その天井部分には断熱が必要で、壁の2倍程度の厚さ(性能)の断熱材を入れることになります。壁と天井、そして窓等のサッシ類の断熱性能がしっかり確保されていれば、さほど大きな問題はないと思われます。
吹き抜けの高い天井の場合、夏の暑さ対策として、できるだけ高い位置に、採光と排熱用の窓を設け、吹き抜け部分に集まってくる熱気を排出させると暑さ対策には効果的です。
特に夏場にはできるだけ西日が入らないように計画してください。直射光が室内に差し込むと、すぐに室温が上昇し、暑くなります。
書斎ということですので、直射光が入りにくい、北向きの窓がお勧めです。
本棚等の家具類をできるだけ持ち込まなくても済むように、壁の厚さ等を活用して、作り付けの本棚や収納等も検討してみては如何でしょうか。
快適で夢のある書斎となることを願っています。
少しでも参考になれば幸いです。
伊藤 一郎
建築家
5
狭い書斎、いいですね。
書斎はご自身お一人でこもる部屋だとしたら、3.5帖はちょうどよいのでしょうか。
デスク・本棚・収納などを設えてたとしても、ある程度の範囲にすぐ手が届く、囲われた落ち着きのある居心地の良いスペースになると思います。
むしろ天井を低くして集中できる隠れ家的籠り部屋にしても楽しそうな気も致しますが、やはり休日の昼間などに過ごすことを考えれば、あまり圧迫感がある部屋というのも問題かもしれませんね。
さて、天井を高くした場合です。
まず夏の暑さについてですが、
暑い空気は上に上るので、外壁面と屋根(天井裏)の断熱をしっかりした上で通風を取れば、暑さはある程度解消できると思います。
高いところにたまった暑い空気を抜くべく高いところに換気窓を取りましょう。
さらに低いところにも窓があれば、そこから外気が自然に入ってきて、有効な換気窓になります。
このような通風を取り室内の温度上昇を抑えておいて、書斎を使用する際に冷房をつけて過ごせば問題ないと思います。
2つの窓は日差しを受けない北か東の面に開けるのが良いと思います。
冬の寒さについては、
2階ということですので、もし階下が居室であればその暖房の熱が伝わってきますし、1階のように床下空間の冷気を感じるような底冷えもありませんから、1階ほど寒くはないでしょう。
エアコンの暖気はやはり上に上がってしまうので、足元を温める輻射熱系のヒーターや床暖房などの手段を取ればなお快適でしょう。
(現在のポイント:-pt)
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