対象:ペットの医療・健康
現在、二歳になるメスのウサギを飼っています。
先日、インターネットサイトでウサギについて調べている際に、避妊手術の是非についての書き込みを多数見つけました。そして、出産経験がなく、避妊手術をしないメスウサギの子宮がん発生率が50%以上ということを知りました。
それから、避妊手術について、いろいろと考えています。しかし、実際に手術にどの程度のリスクがあり、その実施率などもわからず、悩んでいます。手術を行う場合、手術を行わない場合の平均寿命にどれほど差があるのでしょうか。
宜しくお願いいたします。
kinuさん ( 宮城県 / 女性 / 24歳 )
回答:2件
ウサギさんの避妊
どうやら前回の回答がどこかへ行ってしまったようなので、もう一度回答します。ウサギさんも5歳を超えると●●先生がご指摘されていますような子宮のトラブルの確率が高くなります。また解剖学的特徴として、犬、猫に比べて膣が広く、子宮から出血した血液や分泌物などが膣に貯留してしまい、排尿と共に排泄されるということが起こりがちです。もともとウサギさんには膀胱炎も多くあるので、子宮のトラブルが膀胱炎と診断されて手術までに時間がかかってしまうことになります。こういう理由から、ウサギ専門病院をお持ちの斉藤先生は、犬猫のように積極的に卵巣子宮摘出手術を行うべきとおっしゃっています。当院でも来院されたウサギさんの飼い主の方にはこのことを説明し、手術の心構えをしていただいています。獣医薬理学の援助もあって、現在獣医麻酔学が目覚しく進歩し、ウサギさんの麻酔も幾つかのオプションがあります。状態によって選択し安全に覚醒させことができます。ウサギさんは血中BUNが70を超えると予後が急速に悪くなると言われていますが、当院でも一度そういう事例があり、飼い主の方に覚悟をしていただいて子宮蓄膿症の手術をしましたが、幸い無事退院されました。
評価・お礼
kinuさん
システムエラーによりデータが消えてしまったようです。再度お答えいただき、ありがとうございます。
とても詳しく説明を頂き、避妊手術のリスクや現状などを知ることが出来ました。とても参考になりました。リスクを理解し、ウサギにより良い環境を整える努力をしていきたいと思います。手術についても前向きに考えて見ます。本当にありがとうございました。
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RE:うさぎの避妊手術について
ウサギの子宮における腫瘍には腺癌、平滑筋腫、平滑筋肉腫があり、日本では5〜10%程度の発生があります。予防には卵巣・子宮摘出術(避妊手術)を行いますが、手術には?気管チューブの使用が困難?麻酔のコントロール?ストレスや痛みに弱い?皮膚や子宮が脆弱?内臓脂肪が多量 などの要素がリスクファクターとして考えられ、これらは老齢になればさらに大きなリスクとなります。
避妊手術実施率は約10%程度で普及はまだしていませんが、手術をすることで卵巣や子宮の疾病を予防できるため、個体によっては生存年数の延長が期待できます。
身体検査、血液検査を実施して、その結果に異常がなければ手術は可能です。あとは術後の疼痛管理を十分に行えば安全に実施できます。
評価・お礼
kinuさん
とても詳しく説明を頂き、ありがとうございます。リスクを理解し、ウサギにより良い環境を整える努力をしていきたいと思います。手術についても前向きに考えて見ます。本当にありがとうございました。
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