対象:新築工事・施工
新築中の建物の基礎完了検査が終わりました。
その際、基礎伏図にある通し柱のホールダウン金物用の
アンカーボルトがないことが分かりました。
調べてみると、1階の柱脚でホールダウン金物用の
アンカーボルトが入っていない場合は、
基礎から壊してやり直しということになる。
なお、接着系アンカーによる補修は、
住宅の基礎では基礎幅が狭く十分な引き抜き耐力が出ないことや、
埋め込み長さが不足することなどから、
新築においては基本的には認められない。
ということが分かりました。
現在、工事を止めて頂いておりますが、
HMは、接着系アンカーによる補修で問題ないとのことでした。
実際のところ、その後、検査もしますことでしたが、
基礎やり直しにすべきか。
接着系アンカーによる補修にすべきか。
悩んでおり、ご教授頂ければと思っています。
角■■■■■■■■角
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■■■■■■■■■■■■角←ここが足りなかった箇所
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角■■■■■■■■■■角
以上
飯田新築中さん ( 東京都 / 男性 / 34歳 )
回答:1件
竹内 隼人
建築プロデューサー
1
アンカーボルトの対応について
飯田新築中さん
はじめまして。東京の設計事務所ハウジングアーキテクト竹内と申します。
ご質問内容拝見しました。
このような事例は、あってはならない事ではありますが
少なからず耳にする事がある事例です。
まず接着系アンカーとは、
おそらく「ケミカルアンカー」と呼ばれるものだと思われます。
この材料について使用する場合は、各メーカーにより定められており
使用する際には十分に検討する必要性があるとあります。
と同時に、記載ありますように新築住宅では
基本的には認めてるメーカーはないと思います。
(私の知る限りで)
新築住宅に使用する有無について回答致しますと
使用するケースは全国的にあるのが少なからずあるのが実情かと思います。
ただ、そこで疑問が生じるところは
使用する金物については、個別にその耐力が認められた試験方法が存在します。
ホールダウン金物1つにしても、定められた機関での試験による
性能証明がでています。
(金物によって各メーカーからダウンロードできます。)
金物の耐力には、最低限試験による「条件」がつきものです。
その条件に合致する内容で、施工取り付けするから、
許容耐力が発揮でき、構造金物として認定されています。
今回の事案について考えるところは、
該当する「通し柱」について、必要とされる耐力が何キロ(トン)であるか?
も注意して確認する内容になると思います。
現在、構造金物メーカーはいろいろな状況を想定して
引き抜きに対応する金物を研究・試験・認定されて販売しております。
詳細な現場の資料がわかりませんが、
接着系アンカー補修のみの考えでなく
多方面からの検討・検証は、施工会社と行うべきだと思います。
時間を要することかもしれませんが、
1つ1つを焦ることなく解決することが、
「家づくり」の一歩になると思います。
竹内 隼人
※内容について、長く記載させていただきましたが
今後の1つの参考にしていただければと思います。
評価・お礼
飯田新築中さん
2013/03/05 03:12ご返答ありがとうございました。
回答にあった質問ですが、該当する柱脚アンカーの必要とされる耐力が
20トンになります。
なお、ケミカルアンカーに関しては、国土交通省が認めていないという主張が
ハウスメーカーさんでも確認され、次の案として、その箇所を耐力壁にしなくとも、
構造計算により、耐震等級3は取得できることから問題ないという提案(※1)を
してきました。
ただし、その間に、状況が変わり、柱脚アンカーない部分にケミカルアンカーを
間違って、施行し対応してしまったらしく、切り落とすとのことです。
打ってしまったことによる耐力への心配がさらに増えました。
上記の施行ミスから、私どもとしては、基礎やり直しを希望しましたが、
結果、構造的に問題ないという(※1)のハウスメーカーさんの提案との平行線となり、
ハウスメーカーさんの方で許容応力計算を条件に(※1)提案を受け入れるか。
第三者による調整をするか。という2択という状況まで来ました。
ご教授を頂き、どちらの選択をしていくか検討したいと
思いますので、アドバイスのほど、よろしくお願い致します。
(現在のポイント:-pt)
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