対象:事業再生と承継・M&A
よろしくお願いします。
小さな企業(個人事業:売上5000万円規模)を営んでおります。
近々に、同業種(相手も個人事業:売上3億円規模)との合併を予定しております。
合併といってもこちらから見ると相手が大きいので吸収に近いですが、
私は合併後の経営承継を期待されています。そして、合併後には法人化を
想定しています。
双方の価値評価を行った上で、法人化の際の出資比率や
役員報酬分配を決定することとなると思いますが、
そもそも中小企業(といっても個人事業レベル)の価値評価はどこにお願いすれ
ばよいのでしょうか。
中小企業診断士
公認会計士
税理士
のどの資格者が最も適切に上記レベルの事業の評価をしてくれるのでしょうか。
経営初心者さん ( 東京都 / 男性 / 46歳 )
回答:2件
工藤 英一
経営コンサルタント
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「〇〇専門家が良い」とは言いにくい面があります
1.専門家の個人差もあります
中小企業診断士、公認会計士、税理士共に事業評価をおこないますが、多少視点に違いがあると思います。
また、専門家の個人差も大きいと思いますので、一概に、「〇〇士が最適にやってくれる」とは言いにくいです。たとえば、東商M&Aサポートシステムでも、診断士と会計士の2つの分野の専門家が相談にあたっています。
2.3つの視点からの評価と適任があります
一般的に、買い取りの判断をするのに、1)財務会計、2)ビジネス、3)法務の三つの視点から見ていきます。
1)「財務会計」では、売上高と経常利益(営業利益)から、収益性のある事業であるか、また、負債の全容を明らかにします。この分野では、公認会計士や税理士が適任です。
2)「ビジネス」の観点からは、事業の強み、弱み、機会、脅威(SWOT)をみて、ブランドや優良な取引先などの資産があるか、優秀な人材の育成ができ将来性があるかなどをみます。この分野では、診断士が適任です。
3)「法務」では、法的な問題を見ます。この分野では、弁護士が適任です。
診断士は、現場から企業の可能性を見てけていく視点、公認会計士と税理士は、財務からの視点が強いと思います。また、公的な説得力のある評価作成では、公認会計士が良いと思います。
3.フットワークの良い専門家が良いと思います
先に話しましたように、東京商工会議所であれば東商M&Aサポートシステムがあります。
http://www.tokyo-cci.or.jp/soudan/manda/mandasummary/
ここでは、診断士と会計士が相談にあたっていますので、話してみると良いと思います。
もし私が自社を売却するのであれば、公認会計士で、中小企業の現場も見て回っているようなフットワークの良い方を探します。その上で、必要と感じたら、診断士に事業評価を深くやっていただきます。
4.分かるまで聞きましょう
そのほかにも多くの民間企業でもデューデリをやっていますが、まず最初は、商工会議所のM&A相談窓口にいって、わからないことは何度でも聴いてみるのが良いかと思います。
難しい専門用語や一般的な視点と違うところがありますので、分かるまで、納得できるまでしつこく聞くことをお勧めします。
自分の事業の価値を他人に伝える大切な機会ですので。
by Qualia-Partners(工藤英一)
角田 壮平
税理士
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