対象:新築工事・施工
外壁の染みについて、ご教示願います。
大手ハウスメーカーで建築、引き渡し直前の家です。雨・雪が降ると、外壁の窓枠角の下あたりに、染みができます。 全部の窓ではなく、数個の窓のみ。横幅は、太いものは15センチ、細いものは5センチ程度。長さは20センチから50センチ程度。写真を添付できれば良いのですが、ここではできないのが残念です。
雨が止んでしばらくすると、きれいに消えてしまいます。
メーカーに聞きましたが、「原因はわからない。どんな外壁でも、雨だれは多少はある。」とのこと。他の窓は大丈夫ですし、近所の同メーカー施工の家を見ても、そんな現象は全く見当たらないので、これが普通の状態とは思えないのです。
外壁材は、ハウスメーカーのオリジナルですが、SK化研のグラニテリアEX をベースに天然石を混ぜたものらしいです。白壁なので、耐久性・耐汚性を重視した材料を選んだつもりです。さらに、雨で汚れが流れ落ちるコーティングをして、万全を喫したつもりでした。コーティング剤もハウスメーカーオリジナル製品ですが、説明を読む限りではSK化研のセラミファイントップ、が近いと思われます。
グラニテリアEX詳細:http://www.sk-kaken.co.jp/products/data/graniterior-ex.htm
セラミファイントップ詳細:http://www.sk-kaken.co.jp/products/data/ceramifinetop.htm
1、どういう現象で、原因は何だと思われますか? 過去の質問回答を検索してみたら、下地モルタルの乾燥不足? もあるかと思いました。何日乾燥させているかは、把握していません。それほど乾燥させる必要のない下地を使っているとは聞いています。他にどんな原因が考えられますか? また、どんな天気で施工したのかも把握していません。
2、補修するのなら、どの段階から、どんな補修をしてもらうべきでしょうか? 外壁全部を塗りなおすなら、足場を組まねばならず、大掛かりな作業です。ただ、部分補修だと、全体がきれいに仕上がるかが不安です。
3、このままですと、どういう問題が起こるでしょうか?
4、ハウスメーカーとはどう交渉すべきでしょうか?
引き渡し直前で、対応に困っています。どなたかご教示いただければ幸いです。
よろしくお願いいたします。
りすぞうさん ( 東京都 / 女性 / 43歳 )
回答:1件
モルタル下地塗装仕上げの盲点
こんにちは やすらぎ介護福祉設計 齋藤と申します。
この度はメールにてご指名頂きましたので、サイト上で回答させて頂きます。
モルタル下地塗装仕上げの建物を施主様が希望された場合、数年後には外壁にクラックが生じる恐れがある旨を私の場合あらかじめお話するようにしております。
原因としては
A.地震などの影響による構造的に生じるひび割れ
B.西日など温熱環境が原因によるひび割れ
C.壁と窓枠間のコーキング劣化から雨水が差し込み塗装層を浸食するひび割れ
などが考えられます。
とはいえ、りすぞうさんの場合は引き渡し前状況での現象は気になりますね。。
モルタル下地の塗装仕上げで一番気をつけることは、外気温が5度以下で施工しないこととメーカーでも謳っております。外壁塗装を施工されたのは恐らく12-1月頃だと思われますが、今年の東京の気温は低めでしたので乾燥しにくい状況だったかもしれません。
モルタル下地も含水率が10%以下で塗装が可能になりますが、乾燥が甘い状態で塗装してしまうと水分の蒸発する逃げ道がなく、塗装と下地間に不具合を生じるケースもあります。
メーカーさんの言うように「雨だれ」であれば良いのですが、窓枠角隅の下部に起きるというのが気になります。
地震などによる構造クラックが入りやすい場所で、差し水が生じやすい場所だからです。
補修の有無やメーカー保証の協議の前に、3/5-6の東京は雨予報ですので、雨染みが出来た部位をチョークなどでマークし、水染みが内部から染み出て起きているのか・ヘアークラックのような細かいひび割れがあって雨水が染みこんでいるのか・窓周りのコーキングと塗装の継ぎ目に問題がないか等、確認してもらうことが大切だと思います。
その際、メーカー担当者だけでなく施工した塗装業者さんにも立ち会ってもらうと安心です。
大事に至らないことをお祈りいたします。
評価・お礼

りすぞうさん
2012/03/03 22:25斎藤様、
迅速で的確なアドバイス、ありがとうございます。メーカーとの話し合いに生かします。
斎藤様の今後のご活躍を祈っております。
回答専門家

- 齋藤 進一
- (埼玉県 / 建築家)
- やすらぎ介護福祉設計 代表
子育て住宅から高齢者・障がい・車椅子住宅までやすらぎの空間を
医者に外科・内科等があるように、建築士に介護福祉専門家がいてもいいと思いませんか?人生100年時代を迎えた今、子育て住宅から高齢者・障がい・車椅子住宅など終の棲家まで、ライフステージを考えた安心して暮らせる機能的な住まいを一緒に創りましょう
(現在のポイント:1pt)
このQ&Aに類似したQ&A