対象:新築工事・施工
モルタル下地塗装仕上げの盲点
- (
- 5.0
- )
こんにちは やすらぎ介護福祉設計 齋藤と申します。
この度はメールにてご指名頂きましたので、サイト上で回答させて頂きます。
モルタル下地塗装仕上げの建物を施主様が希望された場合、数年後には外壁にクラックが生じる恐れがある旨を私の場合あらかじめお話するようにしております。
原因としては
A.地震などの影響による構造的に生じるひび割れ
B.西日など温熱環境が原因によるひび割れ
C.壁と窓枠間のコーキング劣化から雨水が差し込み塗装層を浸食するひび割れ
などが考えられます。
とはいえ、りすぞうさんの場合は引き渡し前状況での現象は気になりますね。。
モルタル下地の塗装仕上げで一番気をつけることは、外気温が5度以下で施工しないこととメーカーでも謳っております。外壁塗装を施工されたのは恐らく12-1月頃だと思われますが、今年の東京の気温は低めでしたので乾燥しにくい状況だったかもしれません。
モルタル下地も含水率が10%以下で塗装が可能になりますが、乾燥が甘い状態で塗装してしまうと水分の蒸発する逃げ道がなく、塗装と下地間に不具合を生じるケースもあります。
メーカーさんの言うように「雨だれ」であれば良いのですが、窓枠角隅の下部に起きるというのが気になります。
地震などによる構造クラックが入りやすい場所で、差し水が生じやすい場所だからです。
補修の有無やメーカー保証の協議の前に、3/5-6の東京は雨予報ですので、雨染みが出来た部位をチョークなどでマークし、水染みが内部から染み出て起きているのか・ヘアークラックのような細かいひび割れがあって雨水が染みこんでいるのか・窓周りのコーキングと塗装の継ぎ目に問題がないか等、確認してもらうことが大切だと思います。
その際、メーカー担当者だけでなく施工した塗装業者さんにも立ち会ってもらうと安心です。
大事に至らないことをお祈りいたします。
評価・お礼
りすぞう さん
2012/03/03 22:25
斎藤様、
迅速で的確なアドバイス、ありがとうございます。メーカーとの話し合いに生かします。
斎藤様の今後のご活躍を祈っております。
回答専門家
- 齋藤 進一
- ( 埼玉県 / 建築家 )
- やすらぎ介護福祉設計 代表
子育て住宅から高齢者・障がい・車椅子住宅までやすらぎの空間を
医者に外科・内科等があるように、建築士に介護福祉専門家がいてもいいと思いませんか?人生100年時代を迎えた今、子育て住宅から高齢者・障がい・車椅子住宅など終の棲家まで、ライフステージを考えた安心して暮らせる機能的な住まいを一緒に創りましょう
(現在のポイント:1pt)
この回答の相談
このQ&Aに類似したQ&A