対象:住宅設計・構造
去年新築をたてました。長期優良住宅使用です。リビングは26帖、吹抜けが4帖あります。暖房器具で蓄熱暖房(暖吉くん)を設置しました。補助でエアコンがあります。リビングの同じ場所に蓄熱暖房とエアコンを設置しています。その上が吹抜けです。2Fの吹抜けにキャットウオークと子供部屋があります。吹抜けにはシーリングファンがあります。蓄熱暖房のまわり(リビング)は暖かいですが、ダイニング(蓄熱暖房から一番離れている対面)な寒いです(足元にどこからか風が入ってくる感じ)です。この場合2Fの子供部屋のエアコンをつけたりしていますがあまり効果がないような感じがします。ダイニングにエアコンをもう1台設置したほうがよいのでしょうか。それとも蓄熱暖房をもう1台増やしたほうがよいのでしょうか。
また、他に暖かくなる方法がありますか。
補足
2012/02/14 17:10蓄熱暖房は7KMで一番大きいとおもいます。
来年は玄関にも蓄熱暖房をつけようと思っています。リビングから扉で玄関に津ずいています。玄関から2Fに上がる階段があります。階段の上がったところまではリビングの暖房がきて暖かいです」
chainadollさん ( 兵庫県 / 男性 / 44歳 )
回答:2件
お住まいの場所はどちらでしょう?
大阪で設計事務所をしています。
兵庫県は一つの県でも、北と南で大きく気候が変ります。また、阪神地区でも六甲山の北と南で気候が異なります。
長期優良住宅とする基準の中で、温熱等級に関しては次世代省エネ基準を満足させる必要があります。
次世代省エネ基準を満足させるには、仕様基準・性能基準いづれかの方法で検証する必要がありますが、どちらも相応の断熱措置を取らないと基準を満たせるものではありません。
階段の上がったところまで暖かいとの事ですが、シーリングファンを廻した状態でも、一階と二階に温度差が発生していると言う事でしょうか?
もしシーリングファンが止まっているのであれば、上下階の温度差を感じなくなるまでシーリングファンを廻してください。またシーリングファンの位置が高すぎると室内の空気を攪拌する効果が薄れます。最低でも天井面より90cmは離して設置することが必要です。
シーリングファンを廻していて、まだ足元が寒いと感じられるのであれば、床下の断熱不良か、開口部廻り・コンセント廻りの気密不良が考えられます。
床下の断熱材は通常、床下地に密着させて取り付けます。もしも密着されておらず垂れ下がっていたり、隙間が空いている状態ですと、外気温と同じ温度の空気が床面を冷やします。
施工された工務店さんに相談されて床下の断熱材を点検してもらってください。
長期優良住宅は、住宅性能表示制度と異なり、現場検査がありません。住宅性能表示制度では断熱材検査を行いますが、長期優良住宅のみでは断熱材検査を行いません。
また、長期優良住宅では外部に面する開口部については規定がありますが、室内建具には規定がありません。室内建具は24時間換気の都合で敷居部分に2cm程度の隙間が出来ています。廊下が洗面所・浴室とつながっていて、除湿の為に浴室の窓を開けっぱなしにしていれば、室内建具を閉めていても、冷気は容赦なく侵入します。
また、六甲山より南側では然程気にする事もありませんが、寒い地域ではコンセント廻りからの冷気も気になります。気密対応型のコンセントボックスが取り付けられているかどうか確認してみましょう。仕様基準で次世代省エネ基準を取得されているのであれば、気密対応型コンセントボックスは必須です。
回答専門家
- 福味 健治
- (大阪府 / 建築家)
- 岡田一級建築士事務所
木造住宅が得意な建築家。
建築基準法だけでは、家の健全性は担保されません。木造住宅は伝統的に勘や経験で建てらていますが、昨今の地震被害は構造計算を無視している事が大きく影響しています。弊社は木造住宅も構造計算を行って設計しています。免震住宅も手掛けています。
福味 健治が提供する商品・サービス
住宅性能表示制度や長期優良住宅やエコポイントにも対応する、環境とお財布に優しい住まいの提案
森 賢一
建築プロデューサー
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気密が不完全なのでは?
貴方の質問の中で、ダイニングが寒いです(足元に何処からか風が入ってくる感じ)とありますが、多分、気密と断熱が不完全の部分があるのでは?と思われます。
断熱と気密は一体不可分のもので、完全であれば住宅内で、しかも同じ室内で極端な温熱環境の変化はありません。
もうひとつ、ダイニングに窓があると思いますが、建具の気密が悪くありませんか?また
通常のアルミサッシではありませんか?更に、これは無いでしょうがガラスは複層以上でしょうか?どれかひとつでも該当したら大きな熱損失が起きます。そしてガラスはペアガラス
でも断熱性能はたいしたことはありませんのである程度の熱損失はあります。
タバコか線香などの煙の出るものでダイニング廻りに空気が出入りしていないか換気扇を回しながら調べて見られることをお勧めします。
住宅用機材に不勉強で、私は蓄熱暖房機があることを知りませんでした。しかし、暖房専用であれば設置場所はエアコンと同じ場所ではなく、床のほうが良いはずですよ。
蓄熱は私の場合、規模の大きな建物で使いますが、材料は水又はそれより比熱の大きいコンクリートです。そして暖房にも冷房にも使います。きっと使い方が違うのでしょうね。
エアコンの追加は必要ないと思いますよ。
評価・お礼
chainadollさん
2012/02/15 11:17回答ありがとうございます。気密や窓などを調べてみます。
気密測定も調べてもらっていないのですが、一度検討してみます
(現在のポイント:2pt)
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