対象:住宅設計・構造
4Fの重量鉄骨造の3F部分を住居にしようと思い、リフォーム業者に見積りを依頼しています。
現在2社から見積りがきているのですが、鉄骨の耐火被覆とブレースの処理について
違いがあります。
A社は、鉄骨の耐火被覆は絶対必要、B社はリフォームではほとんどしないとのこと。
どちらが一般的なのでしょうか?
ブレースについては、天井の梁の下のところに二ヶ所張ってあるで、そのまま天井を作ると高さが最大で220cmになってしまいます。
もっと高さを出したいと伝えたところ
A社は、今のブレースを取って、上の位置に溶接して、なおかつ数を増やし小張りにするそうです。
B社は、ブレースの位置はそのままで、高低差はつくものの高さをだすことはできる
高低差が気にならない間取りにできるとのことです。
そもそもブレースは必要ないかもしれない、3階のブレースを取っても横の水平を保つのは問題ないかもと言っていました。
天井の高さは、好みの問題だと思うのですが、ブレースを取っても問題ないものなのでしょうか?
それからA社は天井等下地は軽鉄で、B社は木で下地を作るそうです。
どのような違いがあるのでしょうか?
もっと時間をかけて業者を選びたいところですが、事情があり時間がありません。
ご回答どうぞよろしくお願い致します。
to southさん ( 東京都 / 男性 / 40歳 )
回答:2件

恩田 耕爾
建築家
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耐火被覆
耐火被覆が必要かどうかは
建物用途、規模、建物の建つ場所の地域規制等
で決まります。
ある程度の規模の改修工事は
現行法に合わせる必要があります。
又、初期のブレースは構造計算の
結果つけたと思われます。
鉄骨は柱と梁の接合では弱いです。
ブレースがあって強さが出ます。
天井下地は鉄骨造だと大体軽鉄が
一般的です。
水平加重にはブレースはそれほどでも
無いですが、地震時の横揺れには
有効に効きます。
以上です。
お金と安全と秤にかけて
ご検討下さい。
庸結果が出るといいですね。
評価・お礼

to southさん
2011/06/26 01:19簡潔でわかりやすいご回答ありがとうございます。
参考にさせていただき、よく検討してみます。

中舎 重之
建築家
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耐火被覆と水平ブレースについて
耐火被覆は防火地域の指定にて法により定められている場合があります。当方は法律に規定がなくても、鉄骨に耐火被覆を採用しています。理由は結露対策です。木と鉄が直接に接触している場合、木が結露により腐朽します。阪神淡路大震災の鉄骨造の被害写真にその様子が克明に写し出されていました。従って耐火被覆は現状のまま維持される事をお勧めします。次に水平ブレースの件です。鉄骨構造における水平ブレースの役割は柱や梁と同じ位に重要です。軽く扱わないないで下さい。地震の時に各々の柱に地震の水平力を過不足なく分配し建物全体で抵抗させる役割を持っています。力を分配しなければ、どれか一番弱い柱のところで破壊が起き倒壊の現象も有り得ます。従って現在と同じ仕様にて、水平ブレースの位置のみを高くするやり方にて処理して下さい。小細工は厳に謹んで下さい。
以上です。 2014.5.12 中舎重之
(現在のポイント:-pt)
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