対象:住宅設計・構造
中舎 重之
建築家
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耐火被覆と水平ブレースについて
耐火被覆は防火地域の指定にて法により定められている場合があります。当方は法律に規定がなくても、鉄骨に耐火被覆を採用しています。理由は結露対策です。木と鉄が直接に接触している場合、木が結露により腐朽します。阪神淡路大震災の鉄骨造の被害写真にその様子が克明に写し出されていました。従って耐火被覆は現状のまま維持される事をお勧めします。次に水平ブレースの件です。鉄骨構造における水平ブレースの役割は柱や梁と同じ位に重要です。軽く扱わないないで下さい。地震の時に各々の柱に地震の水平力を過不足なく分配し建物全体で抵抗させる役割を持っています。力を分配しなければ、どれか一番弱い柱のところで破壊が起き倒壊の現象も有り得ます。従って現在と同じ仕様にて、水平ブレースの位置のみを高くするやり方にて処理して下さい。小細工は厳に謹んで下さい。
以上です。 2014.5.12 中舎重之
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to southさん (東京都/40歳/男性)
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