対象:住宅設計・構造
現在新築中の建物の柱についてお聞きします。
通し柱、隅柱は120角の柱で、管柱が105角の柱の建物です。
この間施工会社のプレカットの図面を見せてもらって、
120角の柱の内側が105角の柱に合わせて内側だけ四角くしゃくれます。との話を聞きました。
しゃくらないと内部が狭くなってしまう。あんこをかませたりして建物の値段が高くなるとの事です。その施工会社では全棟そのやり方をしているようです。
お聞きしたいのですが、そのようなやり方は普通にするやり方なのでしょうか?
断面欠損で弱くなると思うのですが。
また違うやり方でするなら、どのようにしたらよいか教えてください。
hakaさん ( 神奈川県 / 女性 / 35歳 )
回答:2件
許容の範囲内と考えられます
いろいろな理由で柱の太さを変えることがあります。
この場合は、105角を土台の芯で合わせるか外面で合わせるかによって
違いますが、大概は外面合わせでしょう。(土台は120角だと思いますので)
この場合、12.5mmの石膏ボードを貼った場合に隅柱の部分でちょこっとだけ
角が顔を出します。(計算上は2.5mm)
ここだけナナメにカンナで削る手もありますが、角がナナメになってしまうし手間がかかります。
それで石膏ボード部分が入るようにプレカット段階で四角くしゃくります。(計算上は15mmづつ)
面積計算すると1.56%です。さほどの大きさではありません。
隅柱は二方向から梁が刺さっていてその部分の断面欠損ははるかに大きいです。
ということで、その程度だったら許容範囲です。
梁部分の断面欠損にそれまで加わるのはいやだ、というのであれば芯合わせにする手はあります。
ただし、外部の構造用合板を貼るときに隅柱が飛び出すので受材をつけなければいけません。
さらに、土台と105角の柱にも段差ができるのでここも受材が必要になります。
コストアップの要因になりますし、構造的にはかなり注意を払う必要があります。
柱の大きさが変わると面倒な手間が増えるのでできるだけ単純な方法でやるほうが
ミスが少なくていいのではないかと思います。
評価・お礼

hakaさん
2010/10/09 00:00回答ありがとうございました。
施工会社の方から説明された時はよく分らなかったのですが、
とてもよく分りました。
また何かありましたら宜しくお願い致します。
回答専門家

- 小松原 敬
- (神奈川県 / 建築家)
- 一級建築士事務所 オフィス・アースワークス 代表
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早乙女 義明
建築家
2
柱の役割とは
はじめまして。
waf建築設計室、早乙女と申します。
柱の役割としては
1:鉛直加重を支持する。
2:水平力に抵抗する。
3:耐力壁の外周に作用する圧縮や引張力に抵抗する。
4:風圧力による変形を防止する。
ことが考えられます。
木造に関しては通し柱を上記に(特に2番)満たすとしたら
社寺仏閣の大黒柱のように240mm以上の柱に梁でつながれていなければ
ならないと言われています。
今回はしゃくりを考えなくても105以上は確保されていますし、
上記のように鉛直加重に関しては問題ないと考えます。
(断面欠損というほどシャクリでもないと思います。)
当設計事務所は120mm柱統一で設計しておりますが
方法としては外壁材にもよりますがもしサイディング系ならば
柱の内側の面を合わせて外部は通気胴縁により
寸法を合わせれば構造的にも強くなると思います。
(私が設計するのならの場合ですので参考程度にしてください。)
(私個人としてはできればしゃくりは入れないと思います。)
評価・お礼

hakaさん
2010/10/09 00:04回答ありがとうございました。
すべて120角の柱だととても強そうですね。
もう一度施工会社の方とよく相談してみて、やり方を決めたいと思います。
ありがとうございました。
(現在のポイント:-pt)
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