対象:住宅設計・構造
新築計画を進めていく上で、床上の高さに設定に悩んでおります。
というもの、最近ゲリラ豪雨が頻繁に起こり各地で被害が生じており、不幸な方は新築してすぐ床上浸水した方もいらっしゃいます。
現在私が新築計画している土地の近くにも2級河川がありも、計画地のグランドレベルも決して高い位置ではありません。
一度河川が氾らんしてしまっては、多かれ少なかれ、被害を免れることは出来ないと考えますが、少しでも被害を抑えたいと考えています。
そこで、質問が二つあるのですが、床上浸水などの被害を軽減するために、新築計画時点で個人レベルでできることとはどういったことがあるのでしょうか?
自分なりには、グランドレベルを1センチでも上げられないかと考えていますが、1階面積が50平米のグランドレベルを上げようとすると費用的には概ねどれくらいかかるものなでしょうか?
大祐さん ( 福岡県 / 男性 / 39歳 )
回答:3件
基礎から排水できる構造
土地に盛り土をしたり、基礎の高さを上げることはできます。
ただし基礎下に盛り土するのは沈下の危険があるので、基礎下は砕石を引いて転圧するような工事になります。どのくらいの費用アップかはその土地の地盤状況にもよるので土地レベルの状態や地盤調査をしないとなんとも言えません。おそらく数十万から100万以下くらいの間でしょう。(地盤改良は別として)
基礎は高くするといっても、高さ制限の問題がある地域ではそうそう高くできません。高くした場合も床下換気口があるとそこから水が入ってくるので、基礎パッキン工法か基礎断熱工法にしないと高くした意味がありません。
そのようにした場合でも床上浸水の恐れが本当にある場所でしたら、一旦洪水がおきればおそらくその上まで水はくるでしょうから、そこはあきらめて復旧しやすい構造にする手もあります。具体的には、玄関土間あたりから基礎に入った水が出て行くような構造にする事です。
水害の多い地域では昔からそのような造りになっている所はあります。
思いっきり床を上げたければ、雪国の家のように基礎を1mくらい上げて高床式にする方法もあります。外階段をあがって玄関という形ですね。高さ制限が緩い地域でよほど水害が危険な場合ですが・・・。
どのレベルで備えをしたいかによって対応もかわります。
回答専門家

- 小松原 敬
- (神奈川県 / 建築家)
- 一級建築士事務所 オフィス・アースワークス 代表
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道廣 和男
ISOコンサルタント
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浸水対策はたいじですよね。
大祐さん、こんにちは!
オフィスネットワークの道廣と申します。
最近のゲリラ豪雨は、過去経験のない雨量になっており、何時間でどの程度の水位が上昇するか判らない状況があります。
個人的な話ですが、業務上、地域性、元自衛消防団部長とのこともあり、自宅でも同じような現象が起きる地域のため、どのぐらいの雨量でどのくらいの浸水になるか、監視した経験がかなりあります。
水害は、数年に一度ぐらいは現実的に起こっており、山間部ですと山瀬(山からいっきに平地に雨が流れてくる現象)がありますが、数センチの地上げでもかなりな効果が有る事は間違いない事実です。
それから、ご自宅の周りによう壁を作ることも効果的かと思います。ご自宅全体を見回して、一番低い部分に一時的に土嚢を設置することにより、さらに効果が上がります。
http://www.google.co.jp/images?q=%93y%94X&biw=1316&bih=847
自衛消防団では、随時、土嚢袋を準備しておきます。ご自分でも雨量が増えた段階でご自宅の周りに重ねておく事でかなり効果的です。
グランドレベルのアップは、基礎部分に生コンを多く打設すればよいことですので、建築士の方とどのレベルまで上げるか協議すればよいと思います。すみませんが価格は判りません。
ご参考になれば幸いです。
(現在のポイント:-pt)
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