対象:ペットの医療・健康
25歳オス(去勢済)雑種猫です
2月頃に血尿から通院し
腎不全とストルバイト結石で
ストルバイトケア食と週2回の捕液治療を行っています
貧血対策でペットチニックも与えています
血液検査では
白血球 6600
赤血球 716
ヘモグロビン濃度 12.8
ヘマト 39.7
赤血球容積 55.4
赤血球ヘモグロビン量 17.9
赤血球ヘモグロビン濃度 49.8
GPT 66
BUN 54.8
CRE 2.6
TP 7.4
GLU 93
腎不全は中期との診断です
が、
最近は少し食欲にバラツキがあったりと心配なうえ
今までお世話になった病院がエコーなどの検査器具が
あまり充実していないため
本日、転院の可能性も含めて
新規の病院にセカンドオピニオンをお願いしました
血液検査の結果は今月はじめに採取した
上記のモノを持参しました
尿はタイミングが合わず取れませんた
結果は、レントゲンで
結石はまだあり(シュウサンのほうかも)
お腹が固いので腸ぶぶんの撮影を良く見てもらうと
腸が萎縮ぎみで、ガスが沢山たまっているとのことでした
最近の食欲不振は、このせいかもしれないので
お薬を処方いただきました
ただ、腎不全のほうなのですが
この年齢でこの数値だと、腎不全とは言いがたく
まだまだ正常な範囲で
特に補液や貧血のチニックは必要ないと言われました
今までの病院では発見できなかった
腸の疾患を指摘いただいたので
こちらの病院に転院しようかと思うのですが
上記の数値で本当に腎臓の維持処置は必要ないのでしょうか
長々と申し訳ありませんが、
ご指示いただけるとありがたいです
ta_koさん ( 奈良県 / 女性 / 38歳 )
回答:3件
腎不全の評価について
はじめましてアレス動物病院の沖田と申します。
さて腎不全に関しては、私は最初に診察された先生と同意見で、やはり腎不全はあるのではと思います。
本来はこの血液検査のほかに、尿検査やNa、K、Clの値なども併せて考えるべきですので、BUN、CREだけで判断するのは危険かもしれませんが、BUNだけでなくCREも高値となると、正常とは言い難いのではないでしょうか。
腎臓は二つありますので、血液検査で異常値が測定されるためにはある程度進行しないとわからないことが多いです(学者さんによっては、両腎臓合わせて3/4程度の障害がないと血液検査上正常値を示すという人もいます)。
セカンドオピニオンの先生が、腎不全ではないとおっしゃったとのことなので、何かほかにも考える要素があるのかもしれませんが、私の場合はやはり腎不全があると考えて(悪いほうの条件を想定して)治療に当たるべきなのでは、という気がします。
腎不全の際の点滴治療については獣医師によって意見も分かれるところなのですが(当院では点滴をお勧めすることが多いです)、食欲にむらがあるのなら点滴をしていてメリットはあってもデメリットはないと思います。
またベットチニックなどのサプリメントに関しては、要は総合ビタミン、ミネラル剤のようなものですので、これも続けることでのメリットはあってもデメリットはないのではないでしょうか。
腎不全を起こすと胃腸障害を起こすことも多いですから、腸管の問題も必ずしも腎臓と無関係とも限りませんし、腎不全の治療と並行して尿石治療、消化管のガスの原因究明、治療を行い。
状態が安定してから、点滴をやめるか、間隔を広げるか、あるいは続けなければいけないのかを腎臓の数値を観察しながら、調べていった方がよいのではないでしょうか。
高齢の猫さんでもありますし、担当の獣医さんに気になる点は質問し、よくよく話し合われた上で、方針を決められてはいかがでしょう。
評価・お礼

ta_koさん
沖田先生
大変参考になりました
相談してよかったです!
やはり点滴治療の方はやって悪いものではないので
数値を考えても続けていこうと思います
腸管と腎臓も無関係とは限らないのですね
では、今後どちらの獣医さんにお願いするにせよ
全ての症状をもういちど見直して
よくよく相談した上で
一緒に方針を決めていこうと思います
ありがとうございました!
回答専門家

- 沖田 将人
- (富山県 / 獣医)
- アレス動物医療センター センター長
地域に密着したワンランク上のホームドクターを
アレス(Alles)とはドイツ語で「あらゆること」を意味します。インフォームドコンセントの充実、年中無休、CTスキャナ導入など動物たちの幸せにつながることなら、飼い主様のあらゆる要望にお応えしたい。そんな願いを込めて診療に取り組んでいます。

飯島 治
獣医
2
腎臓のケアは必要だと思います.
飼い主さんからのお話を伺うだけのサードオピニオンです.実際に動物を診ていませんから,一般論の助言程度と思って聞いて下さい.取り急ぎの回答です.
「これこれの条件ではこの程度の検査数値はめずらしくない」というのと,「この検査数値が本質的にどういった状態を反映しているのか」ということは,分けて考える必要があると思います.
25才の猫を診る機会はあまり多くはないですが,BUNとCREAの数値は,腎臓の機能が十分には働いておらず,結果として血液中の老廃物を排泄できなくなり,健康な状態の数倍のレベルまで老廃物の濃度が上がってきてしまっていることを示していると思います.
たしかに生物にはある程度の順応力がありますが,この数字を診て「正常の状態を保つことができている」と考える獣医師はあまり多くないと思います.食欲不振も,これが原因かもしれません.
私の経験では,腎不全用の処方食と末梢血管拡張剤(腎臓の血流量を増やして機能の落ちている腎臓から排泄する老廃物を増やしてあげる)の併用で,ある程度の効果を期待できると思います.
結石症は種類(ストラバイト,シュウ酸カルシウム,その他)を間違えると対応法が変わり,場合によっては逆効果のこともありますので,ぜひ尿検査を行って下さい.
評価・お礼

ta_koさん
飯島先生 ありがとうございます
食欲と便のほうは、胃腸とガスを排出する薬が効いたのか一日で
回復しました
ただ、やはり数値的には腎臓が不全なレベルなのですね
お聞きしてよかったと思います
末梢血管拡張剤というのは初めて聞きましたが
こちらも現在の獣医さんに問い合わせて相談してみます
明日、尿検査も行う予定なので
そちらで結石の確定ができればよいなあと思っています
ありがとうございました

RE:セカンドオピニオンでの診察結果について
初めに返答遅くなりまして申し訳ございません。
25歳まで元気にいる猫ちゃんに驚きました。飼い主様が大切にされているからでしょう。
さて、結石ですが尿検査でストラバイトのようなので療法食を食べていますが、それでもまだ膀胱内に存在するので再度尿検査をしてもらってシュウ酸カルシウムではないかのチェックが必要になります。(シュウ酸カルシウムは療法食では溶けない為)
あと提示いただいた検査から見ると腎不全の初期から中期くらいで腎臓に対しての現在の治療は妥当だと思われます。また追加検査ではERDという尿中に出る微量タンパクを測定して確認することが出来ます。
貧血はないようなのでペットチニックは必要ないと思いますが、この先貧血が進むならエリスロポエチンというホルモン療法を開始する必要があります。
評価・お礼

ta_koさん
ご返答ありがとうございます!
結石のほうですが、先日尿検査で細かく確認してもらいましたが
結晶等を見つけることができませんでした
もう数ヶ月ストラバイト対策してきて消えていないので
シュウ酸の可能性が高いとみて、一旦、結石の治療は中止しました
ご解答いただいたとおり、今後も腎不全の治療にしぼっていきたいと
思います!
こちらの検査結果では貧血は無いようだと言っていただき
大変安心しました
ありがとうございました
(現在のポイント:-pt)
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