出っ歯（上顎前突）の矯正治療について

こんにちは，東京都立川市ひるま矯正歯科の晝間康明です．

現代歯列矯正治療の礎を築いたTweed先生は，歯列矯正治療の目的を以下の４つとしています．

1. 顔貌線の最良の平衡と調和
2. 治療後における歯列弓の安定
3. 健康な口腔組織
4. 効果的な咀嚼機能

＜棚からぼたもち＞さんが気にされている
「笑ったりすると出っ歯が目立ってしまい非常に憂鬱な気分になり、内向的になってしまい苦しんでいます」
という状況はTweed先生が歯列矯正の目的として1番目に掲げている
「顔貌線の最良の平衡と調和」
が崩れている状態だと思われます．

これは「自意識過剰」であるはずもなく，治療により改善が可能であれば積極的に治療を考えられたほうが良いと思われます．

出っ歯は専門的には上顎前突と呼ばれ，上顎骨事態が下顎骨や顔貌に対して前方に位置している場合や上顎前歯が唇側に傾斜している場合があります．

一般的に患者さんは，
「出っ歯だから前歯だけ下げればいいや」
と思いがちですがその原因は，顎骨や歯列全体の以上である事がほとんどで全顎的な矯正治療の適応になる場合がほとんどです．

そして，原因が顎骨の問題で矯正単独での治療が困難であると判断された場合，外科手術も適応される場合があります．

全体的な歯列矯正の費用については先に質問で答えておりますのでそちらを参考になさって下さい．

参考ページ→歯並びの矯正（治療費）について

出っ歯と言っても様々な状態があるため，治療法を断言する事が出来ません．
一度お近くの矯正歯科専門医院や矯正歯科専門医のいる歯科医院で検査をされる事をお勧めします．
検査をすればより具体的な治療方針が提示されると思います．

以上，参考になれば幸いです．