対象:ペットの医療・健康
RE:皮膚のアレルギー
2008/03/20 10:35
痒みを伴う皮膚病の原因としては、細菌性、真菌性(マラセチア・皮膚糸状菌)、寄生虫性(ノミ・ヒゼンダニ・ツメダニ)、アレルギー性(アトピー性皮膚炎、食事アレルギー)、自己免疫性疾患など様々です。原因究明の為にはまず皮膚検査で皮膚掻爬試験、皮膚スタンプ試験などを実施し、細菌・真菌・寄生虫感染の有無を検査します。細菌性の場合、短期間での再発を防ぐため、症状が認められなくなってからも一定期間薬を飲ませる必要があります。また寄生虫については、検査で認められない場合でも試験的に治療する場合もあります。症状から自己免疫疾患が疑われる場合には皮膚生検(皮膚の一部を採取して調べる)を実施します。これらの病気を除外あるいは治療しても痒みがおさまらない、短期間での再発を繰り返す場合にはアレルギーの可能性があります。食事アレルギーは、アレルゲン除去食(アレルギーの原因となりにくい食材のみを用いた食事)を一定期間続けて診断します。これでも改善が認められない場合にアトピー性皮膚炎の可能性があるため、皮内試験等を検討します。アトピー性皮膚炎の場合には基本的に完治は困難なため、投薬、シャンプー、外用薬などを組み合わせた治療が必要です。いずれにしても原因により治療法も異なるため、まずは原因究明の為の皮膚検査をお勧めいたします。
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