局所換気用「排気ダクト」のルートについて - 齋藤 進一 - 専門家プロファイル

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対象:リフォーム・増改築

局所換気用「排気ダクト」のルートについて

2022/06/10 18:59
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5.0
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はじめまして

確かに天井裏ルートの省スペース化を考えれば統一したいところですが、一般の方に分かりやすい理由として3つございます。

1.それぞれの排気ファンの性能差や、使用・未使用箇所の有無で臭気が「逆流」してしまう

  特にトイレの臭気がキッチンや浴室にダクトを通じて逆流したら嫌ですよね。。

2.24時間換気システム用の排気ファンか否か

  未使用時に排気ファンを停止している箇所と24時間随時稼動している排気ファンのダクトルートを分けなくては1のような逆流が起きます。

3.建築基準法だけではなく消防法が絡む排気ルート

  これはキッチンの排気に関してで、建物の規模・用途や防火/準防火地域の有無、地域の条例などで仕様の指定などがあり、単独にする必要が出てきます。

24時間換気システムの設置が義務付けられる以前に建てられたマンションなどにおいては、トイレと洗面脱衣室の排気ダクトを共有していたりもしますが、戸建て住宅においては局所排気1か所に対しダクトは単独で屋外へ排気することが臭気対策や異音対策において有効と言えます。

簡単ですがご参考になれば幸いです。

消防法
におい
24時間換気システム
建築基準法
キッチン

評価・お礼

とまとpurinn さん

2022/06/13 09:00

丁寧な解説ありがとうございます。

逆流のほかにも条例がからむ場合もあるのですね。
とても勉強になりました!!

改めて調べてみたいと思います

齋藤 進一

2022/06/13 12:35

この度はご評価ありがとうございました。

3については例えば「東京都火災予防条例第3条の2第1項第2号ハ・ト」などで

レンジフード排気用などの火気使用部(電磁調理器、電気コンロ、将来設置部分を含む)に使用する換気ダクトは、厚さ0.5ミリメートル以上のスチールやステンレス製のスパイラルダクト等内面が滑らかなものを用い、厚さ50ミリメートル以上のロックウール等のしゃ熱材、または、消防認定品を用いて被覆すること。

とあり、必要換気量に応じたダクト太さになるので、他の排気経路と繋がると換気量が求められない要因もございます。

ご参考になれば幸いです。

回答専門家

齋藤 進一
齋藤 進一
( 埼玉県 / 建築家 )
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この回答の相談

キッチン、トイレ・バスの排気ダクトが別々の理由

住宅・不動産 リフォーム・増改築 2022/06/08 23:05

キッチンとトイレ・バスの排気ダクトが別々の理由をおしえてください

同じダクトで排気すると何か問題があるのでしょうか?

とまとpurinnさん (東京都/51歳/男性)

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