対象:海外留学・外国文化
須長 幸子
留学アドバイザー
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1年間の留学で、今後の英語人生の基盤を作ることができます
「一年でどのくらい英語ができるようになりますか。」とてもよくいただく質問です。
その答えはそれぞれの英語に対する目標によっても変わってきますが、一般的には、これから先の英語人生の基盤ができるのが最初の一年間だと言えます。英語の勉強自体はその後も長く続くものですが、英語勉強の最初の一年間は、英語の基礎力を付け、自分に合った勉強方法を見つけ、この先一人でも勉強を続けていける英語学習の基盤を作るとても重要な期間です。自由に何でも英語で語り合える友人を作ることもその一つ。
この英語学習の基盤をしっかりと作り上げられるかどうかが、その先の英語人生に大きな影響を与えることになります。
英語力を身に付けるには最低3年とも言われていますが、海外旅行を楽しんだり、不自由なくショッピングをしたり、発音や英文が基本に忠実なニュースがある程度聞き取れるようになったりすることは、もっと短い時間で成し遂げる人もたくさんいます。
自分自身の発話という点では、単語をたくさん覚え、発音を練習し、文法の知識を正しく身に付けることで、一年でも十分に言いたいことを相手に伝えられるようになることも多いです。
しかし、コミュニケーションという視点からは自分の発話だけでは不十分で、実は大半の人が挙げる英語で一番難しいと感じることは、現地の人たちとの何気ない日常会話なのです。
その一番の理由が、話題となっているトピック自体についていけないという点です。
欧米の人は今世の中で何が起きているのかという時事問題にとても敏感で、そこにそれぞれの歴史観などを交えて積極的に人と意見を交換しようとします。今話題の映画や音楽などのポップカルチャーの話も大好きです。日本人はニュースに無関心な人も多く、また特に自分自身の断固たる意見を持たないことも多いため、現地の人たちの話題になかなかついていけなず、たとえトピックを理解できたとしても何を言ったらいいのか分からないという人が多いのです。結局会話の流れに乗れず、気が付いたら何も話さないうちにその場が終わっていたなんていうことが珍しくありません。
言語的にも、日本人が教科書日本語ではない崩れた日本語や流行言葉を日常的に使っているのと同様に、英語を話す人たちも様々な独特な表現やスラングを日常的に使っています。そういった英語特有の表現方法も敏感にキャッチしていくことが、コミュニケーション力を上げる上で重要なカギとなります。
英語の基礎をしっかりと学ぶことに加え、留学先の国の人たちがよくトピックにする事柄の情報を自分でも収集し、自分自身の意見を持つことを訓練し、それを積極的に人と意見交換することを練習していくことで、一年間でも飛躍的な伸びを実感することができます。
欧米人のコミュニケーションの取り方を学び、思考の傾向を理解することは、ビジネスの現場でも必ず役に立つはずです。
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将来、海外では働きたいと考えている大学生です。今はまったくと言ってよいほど英語が話せないので、学生の内に英語勉強したいので海外に留学しようと考えているのです… [続きを読む]
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