複数の不動産業者への問い合わせについて

はじめまして、不動産コンサルティング会社、アドキャストの藤森と申します。

ご質問いただきました件ですが、複数の業者に問い合わせる事でよくあるデメリット

についてはですが、

市場にある物件の8割は、レインズという不動産流通機構が運営している

ネットワーク・システムにて共有していますので、ななこた様の希望に近い物件が

登録されれば、同じような物件資料が、問い合わせた複数の業者から重複して送られ

てきたり、電話営業される煩わしさがあります。


また、天秤にかけられていることを業者が知った場合、仲介依頼を得る為の営業のみに

注力し、大切な実務自体が雑になっているケースも見受けられます。


特に不動産取引では、リピーターによる売り上げを見込んだ営業活動が成されていない

場合も多く、良いことばかり言って、後々、トラブルとなることもあります。



検討していた土地に関わらず、今後物件探し・不動産購入にあたって、

共に物件選びをする仲介業者の善し悪しは、物件選びと同じくらい大切です。


仲介手数料を支払ってサポートしてもらう訳ですから、知識や誠実さが感じられない等の

不安があれば、他に信頼できる業者に替えるのは当然のことです。




売主に有利な条件で契約を進められないよう、物件を調査を行い、

物件にある問題の責任や費用負担帰属先、売買価格の値引き交渉、

金利優遇によるローン総支払額の軽減など、仲介手数料分の価値ある

仕事(費用軽減やトラブルによるストレス回避)をしっかり行って

くれるかどうかです。



但し、いつまでも他社と並行して比較している状況を続けていますと、

業者や担当営業マンにとってはビジネス上の競争というよりは、

今までの仕事が最終的に無駄になる可能性があると考え、他の方を優先した

営業にも成りかねません。


業者や担当者選びには、いたずらに長引かせず、調査レベル、利益になる提案、

信頼できる知識と経験値と姿勢があるかどうかを早めに判断して、より良い関係を

築いていくことが大切です。


不動産業者の選び方に関しては、文字数の関係から、以前に掲載しましたコラム

「不動産取引のトラブルを防止する、良い業者・良い営業マンの見極め方」

のリンクを補足に張り付けておきますので、参考にして下さい。