対象:心の病気・カウンセリング
国府谷 明彦
厚生労働省認定 産業カウンセラー
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感情を発散することを考えましょう
こんにちは。カウンセリングセンター聴心館 国府谷です。精神医学や脳神経科学をベースに認知行動療法を中心とするカウンセリングをしています(医師法における診断・治療行為は致しません)。
あすか。さん,感情をコントロールできず,自分がどうすれば良いのか解らなくなってきた,助けて欲しい,そんなお気持ちなのですね。お察しします。ここから,あすかさんとお呼びしますね。
あすかさん,心の中に壺があると想って下さい。その壺の中に,あすかさんは自分の感情を押し詰めています。だんだん一杯になり,フタをしてもあふれ出す状態になってしまった。これが,自律神経失調症の実体です。
根本的に発想を変えましょうね。ゴムボールを壁に向かって投げると,ボールはどうなるでしょうか。壁にあたって跳ね返ります。この跳ね返るところをよく見て下さい。ゴムボールは一度へこんで変形しますよね。衝撃を受け止めているのです。
心も同じ事です。いろいろな状況や出来事の中で,心が反応して感情が出てくるのです。この感情を抑え込むとどうなるか。ちょうど,ゴムボールの代わりにガラス玉を投げたのと同じ事になります。壁にぶつかったガラス玉は粉々に砕けます。これが,自律神経失調症というわけです。
あすかさんの心が砕け散らない,あるいは,感情が壺からあふれ出さないためには,感情を吐き出すことが大切です。感情を人にぶつける訳にはいかないから,たとえば,トイレに入って,便器に向かって叫んで,そのままそれを流してしまう。一度やってみて下さい。結構すっきりしますよ。山や海,野原の誰もいないところで,大声で叫んでも構いません。
自分で理性的に我慢することは,感情をため込むことです。感情をため込まないようにしましょう。これを続けていく内に,あすかさん本来の感情が,落ち着きを取り戻して来ます。そこまで続けてみましょう。
あすかさんの発想を転換しましょう。感情はコントロールするものではなく,発散するものだということ。発散していく内に落ち着いてきます。
【文字数の関係で,補足に移ります】
補足
落ち着きを取り戻して来たら,友人関係や人間関係,あるいは,自分の悩みや将来のことなどに取り組んでいけば良いと思います。自立神経失調症という名前がついていますが,自力で取り組んでいくことができます。ただし,頭痛や腰痛のような痛みがある場合には,医師の診断を受けることをおすすめします。
あすかさんの状態が良くなることを祈っています。いつでも相談にのりますよ。
聴心館WEBサイト http://www.choushinkan.com
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この回答の相談
5年前(高校時代)に人間関係や勉学等でつまづいてから何だか気持ちがおかしい気がします。
高3になってから自律神経失調症になり、時々感情の起伏がコントロールしにくい様になった気がします。
こ… [続きを読む]
あすか。さん (千葉県/20歳/女性)
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