対象:心と体の不調
国府谷 明彦
厚生労働省認定 産業カウンセラー
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完璧にではなく,支障のないことを目標にしましょう
こんにちは。カウンセリングセンター聴心館 国府谷です。精神医学や脳神経科学をベースに認知行動療法を中心とするカウンセリングをしています(医師法における診断・治療行為は致しません)。
rihanaさん,やることが多過ぎてこなしきれない,寝ても疲れがとれない,何かに追われるような気がして落ち着かない,自分が惨めになる,そんな感じなのですね。お気持ちお察しします。
さて,rihanaさんは,仕事をしていらっしゃるし,主婦としても,お子さんの母としても,頑張っていらっしゃる訳ですね。やってもやっても終わらない状態で,とてもよく頑張っておられると思います。その意味では,ほめてあげたい。
ご主人が単身赴任されましたね。今,rihanaさんは,家庭のこと,家族のことですべての矢面に立たされています。今まではご主人がいたから,家事などの作業的には手伝ってくれなくても,精神的には支えてくれていたはずです。でも,単身赴任で自宅からはいなくなってしまった。一人でやらねばという感覚が,今とても大きくなっていませんか? 一人で頑張らねばという気持ち。でも,家事や作業はなかなか片付かないから,自分が情けなくなってきてしまう。
rihanaさん,立派にやらなくても良いのですよ。問題やトラブルが起こらない程度にこなしていれば良いのですよ。学校時代の宿題のように,全部きちんと終わらせなければならない訳ではありません。
ひとつの例をお話ししましょうね。うつ病という精神疾患があります。気持ちが落ち込む病気なのですが,どこからがうつ病で,どこまでがうつ病ではないというのか? この線を引く基準があります。いろいろな基準のひとつに,社会生活上の支障があるという基準があります。逆に言うと,支障さえなければ,落ち込みがひどくても,病気とは考えないのですね。
fihanaさんがうつ病という話ではないのですが,支障があるかどうかが基準になる。これを聴いてどうですか? rihanaさんの場合でいうと,家事や作業が完全にこなしきることが大切なのではなくて,支障が出るかどうかという観点から見てみませんか?
夕食の準備の代わりに,コンビニでおでんを買って来ちゃった,それでも,夕食に支障はありませんよね。それが毎日だとちょっと困るかもしれませんが・・・・。「支障が出るかどうか」,これをキーワードとしてやってみませんか?【補足に続く】
補足
ご主人が単身赴任から戻られるまで,しばらくの期間があると思います。その間を,完璧にこなすのではなくて,支障が出ないように頑張りましょう。ときには,手を抜いて散歩や映画に行っても良いのですよ。そして,ご主人がたまに戻られるはずですから,その日を目標として,一区切りとしてやってみましょう。
困ったときには,いつでもご相談にのります。rihanaさんに,心の安定が来られることを祈っています。
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この回答の相談
毎日やることが有り過ぎて、寝ても疲れがとれず、仕事中に強い睡魔に耐え切れずPCに向かって数分寝てしまうことさえあります。仕事でも私生活でも昔から段取りは良い方だと他人からもよく言わ… [続きを読む]
rihanaさん (神奈川県/41歳/女性)
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