貯蓄目的の保険商品について - 森本 直人 - 専門家プロファイル

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森本 直人
ファイナンシャルプランナー

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貯蓄目的の保険商品について

2012/09/26 19:43
(
5.0
)

モコピ様、はじめまして。
ファイナンシャルプランナーの森本直人と申します。

ご相談の件、長割終身や長割定期は、定期預金よりも高い利回りが期待できそうに見えますが、デメリットは、中途解約すると、大幅に資金が目減りするところです。

今のような超低金利が、永久に続くと仮定すれば、確かに、中途解約せずに、そのまま継続すればよいのですが、問題は、保険料を払い続けている間の金利上昇です。

定期預金の金利が、仮に2%台、3%台に上昇したら、貯まった資金は、そちらに移したいと思いますよね。

長割終身や長割定期だと、低解約返戻金のしばりで、その場合も実質的に、身動きがとれません。

また、金利が大きく上昇するような局面は、おそらく、日本国債の信認が崩れた時です。

万一そうなった時は、円安、インフレに向かいます。

円安、インフレになると、円預金の実質的な購買力は低下しますが、その状況下で、例えば、2%、3%の金利がとれません。

それから、ソニー生命の変額終身保険は、一生涯の死亡保障が目的であれば、メリットはあります。

解約返戻金は、運用実績により変動しますが、死亡保険金は最低保証があります。

ただ、老後生活資金の準備のみが目的であれば、私は、一般的な投資信託を、計画の中で使うことをおすすめします。

価格変動リスクを伴う点は同じですし、保険のコストが掛からない分、運用効率は高まります。

とはいえ、投資信託は、ただ買えばよい、というものではなく、あくまで計画の中で、リスクを管理していかなければなりません。

もし投資信託を使う場合は、資産運用相談に対応しているFPと相談しながら進めていかれるのがよいでしょう。

あと、お書き頂いた3要件を満たすものとして、外貨建ての生命保険も考えられるのではないでしょうか。

以上、ご参考になれば幸いです。

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資産運用
生命保険

評価・お礼

モコピ さん

2012/09/26 21:19

ご回答ありがとうございます。

>今のような超低金利が、永久に続くと仮定すれば、確かに、中途解約せずに、そのまま継続すればよいのですが、問題は、保険料を払い続けている間の金利上昇です。定期預金の金利が、仮に2%台、3%台に上昇したら、貯まった資金は、そちらに移したいと思いますよね。長割終身や長割定期だと、低解約返戻金のしばりで、その場合も実質的に、身動きがとれません。

なるほど!そういう意味だったのですね。ネットで色々調べても、長割終身へのマイナス評価ばかりで、何故なんだろうと思っていたのですがようやく理解できました。

>ソニー生命の変額終身保険は、一生涯の死亡保障が目的であれば、メリットはあります。解約返戻金は、運用実績により変動しますが、死亡保険金は最低保証があります。

以前同じ職場に居た同僚にFPの資格を持った人がいたのですが、その人もそのような事を言っておりました。老後資金の足しにと思うなら向かないという事ですね。

投資信託や株など、ギャンブル的な不安要素のあるものは苦手なのですが、外貨建ての生命保険とはどういったものなのでしょうか?
条件の良い商品があれば是非教えて頂きたいのですが…
どうぞよろしくお願い致します。

森本 直人

2012/09/27 13:39

モコピ様、評価・コメントありがとうございます。

投資信託は、ギャンブル的に思われがちですが、10年、20年など長期で考える場合は、統計学的に、95%~99%程度の確率でプラスに出来るといわれている方法があります。

ただ、実際のところ、やり方次第の部分があり、投資経験も必要なので、アドバイスの実績があるFPと相談しながらの利用がおすすめです。

外貨建ての生命保険は、例えば、米ドル、豪ドルなどで運用するものです。

外貨ベースでは、最終的に元本が確保された上でプラスに出来る設計ができます。

例えば、米ドル建てで、予定利率が、今は、年3%前後あります。

円建ての予定利率は、今、年1.5%前後ですから、年1.5%くらい上乗せできるイメージです。

もちろん、為替リスクがあるので、そこをどう考えるかですが。

また、保険商品は、コストが高めなので、外国債券を直接購入する場合との比較検討なども必要です。

選択にあたっては、金融・経済の知識も必要なので、詳しくは、専門のFPに個別に相談するのがベターです。

個人で活動している独立系のFPであれば、特定の金融機関との雇用関係がないため、個人と個人の信頼関係のもと、あらゆる選択肢の中から最適な候補を案内してくれる可能性が高いです。

独立系FPの存在は、一般的には、あまり知られていませんが、最近は、インターネットの普及で相談される方は、明らかに増えています。

ちなみに、FPは、米国では、医師、弁護士と並んで、暮らしに密接な職業と位置付けられているようです。

健康、法律、経済、すべて面が暮らしに重要ということです。

もしご興味があれば、FP事務所などのキーワードで検索してみてください。

回答専門家

森本 直人
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この回答の相談

長割終身と長割定期について

マネー 生命保険・医療保険 2012/09/26 13:33

主人33歳 私34歳の夫婦です。
生涯子供は作らない予定です。

先日保険代理店で医療保険の相談をした際、老後の生活資金について不安があると伝えた所、東京海上日動の長割終身を勧められました。

… [続きを読む]

モコピさん (大阪府/34歳/女性)

このQ&Aの回答

老後の資金準備について 辻畑 憲男(ファイナンシャルプランナー) 2012/09/26 16:18

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