対象:ペットの医療・健康
犬の熱中症に関し
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はじめましてアレス動物医療センターの沖田ともうします。
さて、実際のところは見てみなければわからないのですので、そちらのワンちゃんが熱中症でお亡くなりになったかはわかりません。
ですが、もう一人のワンちゃんのこともありますので、あくまで熱中症の一般論を書かせて頂きます。
毎年6月中頃から夜間救急でたくさんの熱中症のワンちゃんが搬送されてきます。
中にはお亡くなりになってしまうケースも珍しくなく、それこそ熱中症になるまでは、元気も食欲もあります。
意外と危険なシーズン顔の6月中頃から7月初め頃までで、これは温度的にはそこまで高くない(例えば27度程度)状態でも、湿度が高いと、汗をほとんどかけないワンちゃんにとってはかなり危険な状態になります。
ですから、熱中症になったワンちゃんを搬送されてくるか犬す様は皆「うちは結構涼しいので・・・」とおっしゃいますが、そもそも人間が耐えられる室温、湿度とワンちゃんの耐えられるそれは大きく異なります。
また熱中症になりやすい要因として
1. 短頭種(パグ、シーズー、ペキニーズなど)
2. 肥満
3. 高齢
の三点が重要で、この条件を満たすワンちゃんのリスクは更に跳ね上がります。
ですから、これもよく飼い主様が仰るのですが「去年の夏は大丈夫だったのに・・・」と口にされます。
人間も熱中症が高齢の人で命に関わりやすいのと同じで、ワンちゃんに関しても、昨年の夏を超えられたから、今年も大丈夫、という保証はありません。
ただくどいようですが、ここに書いたことはあくまで一般論で、そちらのワンちゃんが本当に熱中症だったのかはわかりません。
何か別の病気を隠し持っていたのかもしれませんし、あくまで想像のお話です。
文面からワンちゃんに対する、ご家族皆さんの愛情の深さを痛いほど読み取れます。
そんなご家族に囲まれ、そして愛された、幸せな人生だったのではないでしょうか。
あまりご自身を責められませんよう。
評価・お礼
love-3104 さん
2012/07/21 21:44
沖田先生様
ご回答を頂き誠に有難う御座います。
まだまだ、悲しみのなかから抜け出す事はできませんが、この10年以上を一緒に楽しい思い出を作ってくれたこの子に感謝して同じ後悔をしないよう残された子を守って行きたいと思っています。
今日はこちらは涼しくあの日がこの位の気候だったらとか考えてしまいますが何とか前向きに過ごして行きたいと思っています。
お忙しいなか本当に有難うございました。
回答専門家
- 沖田 将人
- ( 富山県 / 獣医 )
- アレス動物医療センター センター長
地域に密着したワンランク上のホームドクターを
アレス(Alles)とはドイツ語で「あらゆること」を意味します。インフォームドコンセントの充実、年中無休、CTスキャナ導入など動物たちの幸せにつながることなら、飼い主様のあらゆる要望にお応えしたい。そんな願いを込めて診療に取り組んでいます。
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