対象:広報・PR・IR
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豊田 健一
広報コンサルタント
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社内報を読まない人にこそヒアリングをしましょう
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読者アンケートの回収には各社とも苦労されているようです。
「モニター制度により、強制的にアンケートに回答してもらっている」
「通信員に1人10枚ずつの読者アンケートの回収を頼んでいる」
と、いろいろと工夫されているようです。
しかし、やみくもに回収率をアップしても、あまり意味はありません。
というのも、回答を寄せてくれる読者は、思いっきり文句を言いたい人か、
社内報に好意的な読者がほとんどだからです。
読者アンケートそのものが、五段階評価でされているものが多く、好意的な読者が回答することで、そこそこ良い結果しか得られないからです。そのような回答を集めて、そこからなにか見えるでしょうか?
社内報の効果をしっかりと測定したいのであれば、社内報を発行する狙い、各企画の主旨を明確にし、それが読者に理解されているのか、評価されているのかを問うべきです。
例えば、「今回の特集は、30代、中堅社員に自らの会社人生を振り返り、その財産をどのように今後の仕事で活かしていくかを考えてもらう企画でした。30代のみなさん、自ら振り返ってみるきっかけとなりましたか?」、というように聞いてみるとか。
なにも、読者アンケートだけで反応を聞くこともないのです。社内報を発行したら一人ひとりに手渡して、生の声を聞いて回ることも大切ですし、取材相手に、前号の評価を聞いてみることもできます。あらゆる機会を通じて、読者の生の意見を収集すべきです。
ただ、個別の聞き込みには限界がありますので、社内報を読まない人、アンケートに反応しない人、つまり「沈黙の不満客」の意見を吸い上げることを、おろそかにしないでください。
ある企業では、「公聴会」と称して、社内報を読んでいる社員、読まない社員を集めて、ざっくばらんな意見交換会を開催しています。読まない社員の意見として、「会社の方針でぎりぎり状態で仕事をしている。その上、社内報でも、さらに追い討ちをかけるような記事が組まれる。社内報を読むとつらくなる。だからぼくは社内報を読まない」、そのような意見があったそうです。これって、読者アンケートでは決して聞くことのできない意見です。このような生の意見、特に、読まない社員の意見をどれくらい集められるかが勝負です。その方々を振り向かすことができれば、既に読んでいる社員をさらにひきつけることは容易だと思います。
評価・お礼
龍々 さん
2012/04/17 21:30
「沈黙の不満客」! 何ちゅー怖い言葉でしょう!
アンケートに答えてくれない人は、「可もなく不可もなく」と感じている人、
やと思っていましたが、そうではないんですね。
「社内報を読むとつらくなる。だから社内報を読まない」
こんな人もいたとは。編集者としては悲しすぎますね。
だからこそ、もっと社員の本音を聞き出さないといけないんですね。
公聴会、一度やってみます。めっちゃ恐ろしいですが・・・
このような厳しい面も教えてくださり、
背筋が凍る、違った、身が引き締まる思いです。
貴重なお教え、本当にありがとうございました。
豊田 健一
2012/04/18 11:43
評価ありがとうございます!
社内報で大事なことは、
相手の立場に立つこと
ですので、読まない社員にどれだけ近づけるか
そこがポイントです
改めて会議を開かなくても、
随時ヒアリングしていくと
いろいろと発見があるかと思います
頑張ってください!
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この回答の相談
こんにちは。
今日は、また違った質問をさせてください。
会社の中でも、現場の社員は「費用対効果」を考えながら仕事をしています。
ところで、先日、上司の上司である担当役員から、
「… [続きを読む]
龍々さん (大阪府/19歳/男性)
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