対象:エクステリア・外構

新岡 俊彦
ガーデンデザイナー
1
一般家庭向けのウッドデッキにはリブ付きはお薦めできません
- (
- 5.0
- )
ウッドデッキ専門施工会社テクノグリーンの新岡と申します。
原因はリブ(溝)です。ネジが深く入っている状況から、皿取錐を使用してネジ頭の部分が表面から出ないように埋めこむ施工をしているので、施工の仕方に問題はないと思います。凹凸のある3次元の曲線に、このキリで皿取加工をすると、どんな職人が施工してもささくれが生じます。
また、イペ材でもリブ付きの材では同じ問題が生じますので、ウリンが悪い材料だったとも思えません。
元々リブ付きのウッドデッキ材は公共事業や、大規模商業施設の靴を履いて歩く事が前提の場所で「滑り止め効果」を期待して使用されます。しかし実際はリブと平行方向に歩くときは摩擦抵抗が小さくなり逆に滑りやすい事が判明してからは、使用頻度が小さくなってきているのが現状です。
私は家庭用のウッドデッキではリブ付きをお薦めしません。何故なら今回の問題も含め、天然木材はウリンでもイペでも多少の差はあれ、どの木材でも経年変化によりささくれ、干割れ、毛羽立ち,表面の荒れは免れません。
そんなとき、ハードウッドはサンドペーパーを掛けてやる事により、かなり元の状態の滑らかな表面に戻す事が可能です。これがリブ付きですと、凹凸があるため、まんべんなくメンテナンスすることが難しいのです。
完全にとはいかないでしょうが、施工業者さんに、ネジ部分のささくれをひとつ、ひとつにサンドペーパー掛けをお願いしてはいかがでしょうか?
補足
通常リブ付きのデッキ材はリブが付いて面はワンフェース(1面)かと思います。
後々のメンテナンス(サンダー掛け)を考えますと、もしワンフェースですと、ひっくり返して現在裏面になっているフラットな面を表面として施工し直してもらうのも、ひとつの方法かと思います。
せっかくのお子様へのウッドデッキですので、少しでもご希望のウッドデッキに近づくといいですね。
ウッドデッキ専門施工会社のテクノグリーンのサイトを参考にしてください。
http://www.technogreen.jp/
評価・お礼

rinnrinn さん
2011/12/22 12:49
新岡さま
回答ありがとうございました。
そうですか、リブ付だとメンテナンスも大変なんですね・・。
リブの方がささくれにくいと聞いたのでリブ付にしたのですが、残念です。
裏返して施工し直してもらうという方法もあるのですね。
検討してみます。
ありがとうございました。

新岡 俊彦
2011/12/22 17:33
そうですか、真逆の事を聞いてリブ付きを選んでいたんですか。実は12~3年前に発注元(ある地方自治体)と設計の建設コンサル、施工業者(当社も含め)間でボードウォークを施工するにあたり、このリブ付きとなしでの比較評価をしたことがあります。
そのとき、簡易試験と理屈の上からも、今回のネジ穴部と木口の切断端部はリブ付きの方がささくれしやすいという結論に達し、リブ無し設計となった事例があります。
それ以来、専門施工業者間では「リブ付はささくれしやすい」というのが常識となっていると思っていましたが、そんな情報がいまだ出廻っていることは残念に思います。
当社では全て完了してから全部のサンダー掛けを行っていますので、今回の業者さんも、これからフェンス工事があるようなのでそれが終了後、サンダー掛けをする予定かもしれません。サンダー掛けを丁寧におこなえば、とりあえずささくれは取れますので、さりげなく「最後にサンダー掛けるんですか?」と聞いてみてはいかがでしょうか?
(現在のポイント:-pt)
この回答の相談
今日ウリン材、リブ付のウッドデッキを業者さんに施工してもらいました。
夕方見てみると、ネジで固定しているまわりの床の部分がささくれています。
ネジがかなり深く入って固定されている感じがします。
… [続きを読む]
rinnrinnさん (神奈川県/36歳/女性)
このQ&Aの回答
このQ&Aに類似したQ&A