対象:住宅設計・構造
森岡 篤
建築家
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良い家を見ること
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パルティータ建築工房の森岡と申します
家づくりのプロセスは、概略、
・建主が要望を出し、建築家が実現する
・建築家が提案し、建主の意見を反映させ改善する
を組合せながら進めていきます。
実は、建主が家に対する自分の「要望」を整理して出すことは、なかなか難しいことです。
要望を出すためには、理想の家のイメージを持つ必要があり、一般の建主の方は、余り持っていない人が多いです。
建主の要望を引き出し、整理し、要望像をつくるのは、建築家の仕事の一部と考えていますが、建主が独自に要望イメージを磨いておけば、もっと良い家ができる可能性が上がります。
そのために、本やビデオでトレーニングするのも良いのですが、「良い家」の実物を数多く見て体験することがベスト、と私は考えます。
良い家というのは、ハウスメーカーの展示場というようなことでなく、有名建築家の(別に有名でなくてもよいのですが)優れた家を見て下さい。
良い家を複数、時間をかけて見ていくと、自分の家に対する好みがわかり、求めるイメージが掴めてきます。
この時点で、ハウスメーカーか建築家を選べば良いのですが、このように本物の家を見ていくと、多くの場合ハウスメーカーでは実現できないことがわかります。
次ぎに建築家選びです。
ホームページなどで、複数の建築家を選び、直接会って考え方を納得するまで聞き、設計事例を見せてもらいます。
この中で、相性が良く(これはとても重要)、考え方に賛同できイメージが合う(価値観が合う)建築家を選びます。
最初の、「良い家」を見る段階で、建築家を選んでも問題ありません。
建築家に影響を受ける部分が大きくなるかもしれませんが(これは悪いことではありません)
土地から探す場合は、是非土地探しも建築家に関わることをお勧めします。
このプロセスに、3年は程良い期間と思います。
評価・お礼
リッシュ さん
アドバイスありがとうございました。
いろんな家を見ること、本当にこれは大切ですね。 なかなかこういうことができると思っていなかったのですが、みなさんからのアドバイスを頂いていろいろと検索してみると、オープンハウスで紹介していることもよくあるようで
すね。 こういった機会をぜひ活用してみたいと思います。
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この回答の相談
30代夫婦+2歳の子供一人います。
3年後くらいをメドに住宅を購入したいと思っています。 できれば、注文住宅を希望しています。
漠然と南欧風の家にしたいといった理想のおうち像は… [続きを読む]
リッシュさん (東京都/32歳/女性)
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