マンションスケルトンリフォームの工事費

はじめまして、奥山裕生設計事務所の奥山と申します。

結論から申し上げますと、配管は全て更新されることをおすすめします。
配管の寿命は、２０年から２５年と言われています。
管に穴があいて、階下に漏水事故を起こす可能性もありますので、
リフォームを行なう際、同時に専有部分の配管を更新される方が安心かと思います。
また、将来、必要になった時に配管更新工事を行なうより、
一度に工事を行なう方がコスト的にもメリットがあります。

工事費についてですが、
全面的にリフォームを行なう、いわゆるスケルトンリフォーム
（壁、床、天井をコンクリートの状態まで戻してから行なうリフォーム）
と想定してお答えしますと、標準的な坪単価は４５～４７万程度です。
（床：無垢フローリング、壁・天井：エコクロス、造作家具含む）
もちろん、仕様によっては、それより安く行なうこともできますが、
おおよその目安とお考えください。


ご回答としては、以上ですが、
購入されるマンションの長期修繕計画の実施内容も、ご確認ください。
専有部分の給配水管については、原則として個人の責任となっていますが、
管理組合側で、専有部分を含め、ライニング更新工事（延命工事）を
すでに行なっている場合もあります。
その場合でも、基本的には今回の工事で全更新をおすすめしますが、
念のため、マンションの修繕計画をご確認ください。


さらにご不明な点があれば、おたずねください。
失礼いたします。


（参考）
マンションスケルトンリフォームＮＡＶＩ
http://d.hatena.ne.jp/yusei2000/20100208