対象:ペットの医療・健康
犬の突然死について
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はじめましてアレス動物病院の沖田と申します。
あまりに突然の死で飼い主様が何の心の準備をするまもなくの出来事でしょうから、その心中いかばかりかと思います。
まだ1歳くらいの若いワンちゃんでの突然死ということで、いろいろ考えてみたのですが、あまり状況に当てはまるものが思い浮かびません。
実際見たわけではないので、参考程度にお考えいただければと思います。
夜間救急診療を行って良いると、やはり不慮の突然死というのはまれにあります。
私が今まで経験したもので言うと1歳程度の若い子では
異物誤飲による食道閉塞(りんごなどの果物や消しゴムなどが食道に詰まって、呼吸困難で死に至る場合)。
電気コードなどをかじることによる感電。
胃捻転。
先天的な心不全。
落下事故による内臓出血。
中毒。
などが挙げられます。
ただ、感電の場合は、噛んだ跡のあるコードを目にするでしょうし、胃捻転ならば診察された獣医さんが気づくと思われます。
中毒は症状が出てから死に至るまでにもう少し時間がかかると思いますし、大量出血するのどの事故があれば飼い主様が気づくと思われます。
そうすると異物誤飲や心不全あたり、ということになるのですが、このあたりからはさすがに解剖でもしない限りはわからないかもしれません。
あまりの突然のことで、慰めの言葉もないのですが、しいて言わせていただくのなら、この緊急事態において飼い主様のとられた行動は最善のものであり、もし現場に立ち会ったのが飼い主さまではなく私ども獣医師だったとしても、おそらく助けてあげることは出来なかったのではないかということです。
だからといって大切なワンちゃんを失われた気持ちの救いになるとは思えませんが、くれぐれもご自身を責められませんよう。
心からご冥福をお祈り申し上げます。
評価・お礼

lily16 さん
2011/01/13 08:53
沖田さんの返事を読んだ時に涙が出てきました。救われた気持ちになりました。私達、自分自信を責めていたのですが、どうしようもない事もあるんだと気づかされました。
まだ、リリーの遺体は見せに行った獣医さんのところにあります。
埋葬されたらきちんとお別れができるように心の準備をしようと思います。リリーにとっても、私達にとっても凄く幸せに満ちあふれた1年だったと思います。
本当にご返事をいただいてうれしく思います。
ありがとうございました。
回答専門家

- 沖田 将人
- ( 富山県 / 獣医 )
- アレス動物医療センター センター長
地域に密着したワンランク上のホームドクターを
アレス(Alles)とはドイツ語で「あらゆること」を意味します。インフォームドコンセントの充実、年中無休、CTスキャナ導入など動物たちの幸せにつながることなら、飼い主様のあらゆる要望にお応えしたい。そんな願いを込めて診療に取り組んでいます。
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