対象:住宅設計・構造
大川 宗治
建築家
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北側リビングの事例です。
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建築家の大川宗治です。
北側のリビングでも、工夫によっては充分に明るく快適な環境が作れます。
写真1は私の設計した事例ですが、スキップフロアの北側に他の部屋より少し高い位置にリビングが有り、高窓から採光を確保している事例です。太陽軌道をシュミレートして窓の位置を決めていますので冬でも陽が差し暖かく、夏場は室内の庇が日差しをカットする仕組みです。
写真2は、私の設計ではなく先日見学してきた建物の写真ですが、絹織物工場の跡を部屋として改修した例です。
これは元々の絹織物工場の性格上北側の高窓が北を向いており、南からの直射日光は一年を通じて全く室内に入らない様に設計されていいます。
しかし柔らかい光が上から降り注ぐことによって、全く暗さは感じなく、むしろとても居心地が良い空間となっていました。北側に快適なリビングを作るためにどういう光をどの程度採り込むかということは、全て設計の工夫でクリアできると思います。したがって「暗さ、じめじめする」については解消できます。
「寒い」については、天井を高くする場合に暖かい空気が上に溜まってしまうので、それらを拡散したり、床暖房を採用することや、屋根や外壁の断熱性を高める事によって解消できるものと考えています。
北側の眺望を最大限に生かして、明るく風通しの良いリビングは十分設計可能だと思います。
補足
事例は私のHPやブログにより詳しく載せています。
http://om-1sekkei.com/
評価・お礼
cherrycoke998 さん
具体的な事例、ありがとうございます。
デメリットの解消は1つではなく、幾つかの対策を複合させるほうがよさそうですね。
(現在のポイント:4pt)
この回答の相談
新築一戸建てを前提に横浜市青葉区で土地を探しています。
そんな中で南北に長い土地を見つけたので検討しています(正確には北北東←→南南西)。
閑静な第一種低層住宅地に約210平米で縦に約22m、… [続きを読む]
cherrycoke998さん (神奈川県/34歳/男性)
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