対象:リフォーム・増改築
秋山 功
建築家
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無垢材の特性とは
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無垢材のフローリングは汚れや傷は付きやすいものです。
ましてや針葉樹である杉はとても柔らかいのでなおさらです。
しかしそれが最大のメリットでもあります。
その柔らかさは裸足で歩いときの気持ちよさを他の素材ではなかなか味わえません。
また、見た目にも優しく穏やかです。
無垢材は汚れや傷の経年変化を楽しめる素材でもあります。味になるのです。
新建材はただの汚れにしかなりませんが。
さて、キッチンの床に無垢材のフローリングを使用する否かは、そうした特徴をよく考え検討してみて下さい。
キッチンがオープンなのか個室なのかで他のフローリングとの関係が重要になります。
*無垢材のキッチン床は可能か?
実際私の自宅は針葉樹のフローリングを使用しています。汚れはまったく気にしていません。
(キッチンだけでなく他の部屋も既に相当傷がありますが、いい味になっていると思っています)
ただ、キッチンマットは敷いています。
もし汚れが気になるのであれば塗装だけ変える方法があります。
キッチンだけウレタン系の塗装など水の強いものを使用すれば、見た目はあまり変わりません。
ただし、皮膜をつくるタイプなので無垢材の良さは半減します。
*コルクのメリット・デメリット
コルクはクッション性もあり傷はつきにくく目立ちにくいですが、
天然素材なので汚れにはそれほど強いとは思いません。
フローリングと同様に塗装で変わりますが、水に強い塗装は素材の良さは半減します。
*ほかにお勧めの床材があれば
汚れ傷だけを考えれば新建材で多くの候補があると思いますが、
無垢材のフローリングを検討されている方にお勧めしません。
無垢材の特性をよく考え、
また、なぜ無垢材を採用したいのか再度考えてみて下さい。
評価・お礼
wakky8152 さん
丁寧な回答ありがとうございます。
メインに無垢材を選んだのはやはり素足の時の感触がなんとも言えず良かったのです。
ただ、キッチンは小さな子供がいるなかで、慌てて食器を落とす・・・という事もあるので心配があります。
再度検討してみます。
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